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不登校*1289 ページ41

‐赤司side‐


Aは飲み込んで考えていた。
僕はそれを待つ。

イチャついたら諦めるかと思ったが、まるで僕なんて見えていないかのようにAを見てくる。
腹立たしい。非常に不愉快だ。

大体人の彼女をよくも…


「図書館とかは……?」
「ふふっ。Aらしいね」

と言うとAははにかんだ。

どうやら褒められたと勘違いしているようだ。
褒めたわけではないが、Aが可愛いから許そう。

いやAならどんなことでも許そう。

Aの手にはまだ半分以上クレープがある。
僕はAの前から移動して、Aの隣に腰掛けた。

ここならAを隠せる。

「征くん?」

Aは不思議そうに僕を見るから頭をぽんぽんと優しく撫でた。

Aは気にすることはなくクレープを食べ始めた。
僕は横目で男を見る。

男は一緒に居る男達と話しながらチラチラとこちらを見る。


Aは誰にもやらない。
Aを誰かに譲るときは僕がAに振られた時か、僕が死んだ時だ。

僕がAを振るなんて絶対に有り得ない。

そんなの人生の八割方損してる。

紅茶を一口飲むと丁度いい具合に冷めていた。

Aが飽きないように、時々話をしてAが食べ終わるのを待つ。
するとAの食べる口が止まった。

「…お腹いっぱい?」

と聞くとAは頷く。

「じゃあ貸してごらん?Aは紅茶でも飲んで口直しをするといいよ」

とAの前に僕が先程冷めているか確認した紅茶を置く。
Aはクレープを僕に渡して紅茶を一口飲んだ。

僕はAの残したクレープを食べる。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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