【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1282 ページ34

‐赤司side‐


目を覚ますと僕の腕のなかに天使が居た。
Aはスヤスヤと気持ち良さそうに寝ていて、起こすのもなんだか気が引ける。

まぁ今日は休みだし起こす必要もないけれど。

その時、コクの尻尾が首を撫でてきた。
コク自身は眠っている。

Aに抱き締められて。


本当にコクがズルいと思う。
コクは何もしなくてもAに相手してもらえるのだから。

昨夜はAが急に積極的になって驚いたが、可愛かった。

『大好きです』なんて言われてしまえば、Aに心底惚れてる僕は簡単にコロッといってしまう。

「本当に君は可愛いね」

とAの頭を撫でる。

すると突然コクが伸びて起きた。

コクは僕の上に乗るとまた眠りについた。


そうだったな。
お前はこういう奴だった。

「んんっ……」

Aはモゾッと動くと目を覚ました。
Aは眠そうに伸びる。

そして僕を見た。

「おはよう」

と言うとAは「おはようございます」と少し恥じらいながら小さく言う。
いつもAの寝顔を見ているのに、そろそろ慣れないものなのか？

などと思いながらAの頭を撫でる。

「征くん？」

とAは不思議そうに僕を見る。
コクは自分から僕の上から落ちて、ベッドから降りた。

僕はAを抱き寄せた。

不登校＊1283→←不登校＊1281

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す