不登校*1279 ページ31
‐赤司side‐
それから須藤先生にAの事を話した。
Aに欲が無さすぎる事とか、まだ遠慮しているところだらけだとか。
「僕としてはAにもう少し甘えてほしいのですけれど、Aは遠慮していてなかなか…」
と話すと豪快に笑われた。
こっちは至って真面目だ。
「それはもうお前ら二人の問題だろ。まぁ佐々木は引っ込み思案なところがあるからな。自分の意見はなかなか言えない性格だ」
「それは分かっていますし、それがAの良さであることも分かっています。とりあえず結論をまとめると、僕はAを愛しすぎて可笑しくなりそうです」
と須藤先生に言った。
須藤先生は「そうかそうか」と少し流した感じだった。
「俺がこんなこと言うのは可笑しいかも知れんが、佐々木をよろしくな」
須藤先生は優しく微笑んで言った。
僕はその表情に少し驚いた。
「はい。Aを幸せに出来るならなんだってする覚悟です」
と答えると「そうか」と須藤先生は笑ってくしゃりと僕の頭を撫でた。
誰かに頭を撫でられるなど普段は絶対に嫌だけれど、Aと須藤先生は例外だった。
Aは僕の愛しい人だから。
須藤先生はこの学校で一年の頃から信頼を寄せているからだろう。
「じゃあそれを佐々木に渡しといてくれよ?また後でな」
と須藤先生は廊下を歩いていった。
時々廊下を走る生徒を注意したりなんかして。
87人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時