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不登校*1275 ページ27

‐赤司side‐


その後Aと無事和解し、富田に罰としてAが要望したものを買ってきてもらった。

僕はAの隣に座ってAの手を握っていた。
お互い喋らず無言ではあったものの、特に気まずさは感じはない。

「征くんが傍に居てくれたら私、駄目になっちゃいそうです」

とAははにかんだ。


「なってしまえばいいよ。そしたらずっと僕が面倒を見てあげる」

と前を見ながら言う。
Aが苦笑したのが横目で見えた。

「冗談に聞こえませんよ」
「そりゃあ、冗談じゃないからね」
「え?」

Aを見る。

僕は微笑んでAの頭を撫でる。
そしてAの頭を抱き寄せる。

「Aは知らなくていいよ」

と言うとAは戸惑いながらも頷いた。
そっとAの頭を撫でていると富田が戻ってきた。

「あの……買ってきましたが…」

と富田は恐る恐る言ってくる。
僕はAを離す。

「そうか。なら席を外してくれ。また連絡する」

と言うと富田は一礼して去っていった。
僕は富田が買ってきた袋を広げる。

たこ焼き、ポップコーン、わたあめ、ジュースが数缶。
Aはまず先にわたあめを取る。


「美味しい?」
「はい!食べます?」

と聞かれて「じゃあ貰おうかな」と口を開けるとAはわたあめを摘まんで僕の口に入れてくれた。
それも満面の笑みで。

味以前にAが可愛すぎて味が分からなかった。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ねこ汰。さん» 最初からなんて貴重なお時間を申し訳ありません……ありがとうございます!!更新頑張ります!! (2017年4月1日 18時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
ねこ汰。(プロフ) - この物語を最初から読んできました…!とても面白いです!更新頑張ってください!!(*`н´*) (2017年4月1日 15時) (レス) id: ad2b3236ef (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 赤紅 (あかべに)さん» ありがとうございます!! 本当に申し訳ございません……ですが皆様のおかげで合格出来ました! これからも皆様が楽しんでいただけるような作品を目指して頑張らせていただきます! (2017年3月16日 23時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)
赤紅 (あかべに)(プロフ) - 合格おめでとうございます!!凄く大好きな作品なので、更新待ち遠しくしてました笑 これからも楽しみに待ってます!頑張って下さいっ (2017年3月15日 16時) (レス) id: ad1b960ee8 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!!頑張らせていただきます! (2017年3月15日 0時) (レス) id: b372988733 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年10月29日 0時

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