【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1271 ページ23

‐赤司side‐


「涙もろいところや、なのに泣かない様に堪えているところ。負けず嫌いなところもだね」

もはや可愛いではなく、僕がAの好きなところを言っていた。
しかし僕には全てが可愛く思えるんだ。

「まだまだ内面的の可愛いところはあるけれど、次は外見の可愛いところを言うね。まずはこの目だ。大きくて真っ直ぐなのに、常に泳いでいるところ」

とAの頬を親指で撫でる。

「ふわふわもちもちという例えは可笑しいだろうけれど、そんな感じのAの頬とかも。小さなAの口も」

とAが羞恥心から僕を止めようとするが、Aが聞きたいと言ったんだ。
時間はまだたっぷりある。

「色が白くて赤くなったら目立つAの肌も。僕より何回りか小さなこの手も。低いAの身長も。一つ一つ挙げたらキリがない」

とAの額に額を合わせる。

僕は誰にも負けない程、Aを愛しているんだ。
頼むから。

伝わってくれ。

「A、僕にしてみればAの長所と短所の全てが可愛くて仕方無いんだ。Aの欠点を含めて、僕はAを愛している。無理にAが変わる必要は無いんだ」

とAに言う。

Aは小さく頷いてくれた。
僕はAを抱き締めた。

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