【黒子のバスケ】関わらないでください25【赤司征十郎】

不登校＊1270 ページ22

‐赤司side‐


突然静かになったAの顔を覗き込むと「可愛くなる」宣言をされた。

は？
突然何を言い出すんだ？

この天然娘は。

そこが天然なのだけれど。

「Aは十分今のままでも可愛いよ」

何も着飾らずに可愛いんだから、Aは。
中身は勿論だが、外見だって僕はパーフェクトだと思うよ？

何より僕は派手な女は好きじゃない。

化粧や何やらで取り繕う奴よりも、Aの様に全くそれにいい意味で興味の無い奴の方がよっぽどマシだ。


「ううん！もっともっと頑張って、征くんのか、彼女に相応しくなれるように頑張る！」

とAは勝手に意気込む。

Aは十分過ぎるほど頑張ってくれたし、僕なんかには勿体無いほどいい子だ。
本当に勿体無い。

こんなにいい子はなかなか居ない。

とにかく、Aが変な方向に走る前になんとしても止めなくては。

「大丈夫だよ。Aは十分可愛いから」

とAの頭を撫でるもAは何が気に入らないのか首を振る。
だからAの顔をこちらに向ける。

「A、僕は本当にAは可愛いと思うよ？どこがと聞かれたら内面も外見も全てがと自信を持って答えられる」

本当は自慢して回りたいくらいなんだから。
僕はAが大好きだ。

どうやったらこの想いがAに伝わるのかな。

僕が優しくするのはAにだけだ。
正確に言うとA相手だと怒れないと言うのもある。

可愛いからつい許してしまうんだ。
Aは罪な生き物だよ。

「細かく答えようか？まず純真無垢なところ。天然で突拍子もない事を言うところ。天真爛漫なところ。声も鈴の音の様でいつまでも聞いていたいほど、可愛い声だ」

と次々に言っていく。

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