【黒子のバスケ】関わらないでください21【赤司征十郎】

不登校＊1078 ページ30

無事征くんの家に着いた。

征くんは玄関を開けると先に私を入れてくれる。

「お帰りなさいませ、征十郎様、A様」

と名倉さんに会うのも久し振りな気もする。

名倉さんは私達の荷物を持つと葵さんを呼んで私の荷物を葵さんに渡した。


「お帰りなさいませ。コクがAさんのお帰りをお待ちしておりますよ」

と葵さんは微笑んで言う。
征くんは先に靴を脱ぐと私に手を差し出してきたから私は征くんの手に掴まる。

征くんは微笑むと歩いていく。


「今から心置き無くAとイチャイチャできるんだね」
「へ……っ！？」

征くんは嬉しそうに笑っているのが見えた。


私の借りている部屋に入るとコクが飛び付いてきた。

「ニャーニャー」

コクを抱き上げるとほっぺを舐められた。


「ただいま、コク。三日間ごめんね」

とコクの頭を撫でながらベッドに座る。
コクはほっぺをペロペロと舐めてくる。

征くんは居なくなっていた。


「征くん……？どこ行っちゃったんだろ……」

不安な気持ちを誤魔化すようにコクの相手をした。


怒っちゃったのかな……
私…嫌われるような事しちゃった……？

こうやって分からないから呆れられちゃった……？


何分経っても征くんは部屋に来てくれなかった。

「ニャー…」
「あっ…ごめんね」

とコクを撫でる。

るとへ部屋をノックする音が聞こえて征くんかも知れないと思って開けると葵さんだった。
葵さんはクスッと笑う。


「征十郎様でなくてすみません。征十郎様は今、明日Aさんの家に持っていくお菓子を買いに出ているのです。てっきりAさんにその事を話されているかと思いましたが先程ご連絡があり、Aさんにそのご報告をしに来ました」

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