【黒子のバスケ】関わらないでください21【赤司征十郎】

不登校＊1061 ページ13

‐赤司side‐


Aが部屋を出ていってから着替える。

今日の練習が終われば帰る。
＝Aとイチャイチャし放題。

早く今日が終わってほしい。


まぁ明日はAの実家に泊まるからあまりイチャイチャ出来ないけれど。
でもAとずっと居られる事は変わりない。

それだけで十分だ。

「我が儘を言えば抱き締めていたいけどね…」

Aを抱き締めて頭を撫でたい。
そうすればAは嬉しそうにしてくれるからその顔が見たい。

着替え終わり本を読みながらAを待つ。


するとノックの音がして鍵を開けてドアを警戒しつつ開けるとAだった。

「おかえり」

と言ってなかに入れる。

Aは髪を結わく。


…やはり僕の愛は重かっただろうか……
でも人の愛し方を知らないからどうしようもない。

上手い人の愛し方とはなんだろうか。

Aが髪を結わき終わるのを待つとAを後ろから抱き締める。


「征くん……？どうかしましたか…？」
「Aが僕を好きなのか急に不安になってしまってね。Aを疑っている訳ではないよ？ただ…ね」

鏡越しにAと目を合わせる。


ただAが僕に『好き』と伝えてくれる事は少ないし、僕が抱き締めても抱き締め返してくれる事も少ない。

唯一、僕のあげたプレゼントは大切にしてくれているが、それは僕に限ったことではない。

Aは僕に特別な物をくれない。


「好きじゃないです」

Aは目を逸らすとそう言い放つ。

Aは素直で正直だから、このまま振られるのだろうか。
それならば知りたくなかった。

聞かなければよかった。


「……そうか…すまない」

とAから離れようとしたときAは突然振り向いて、僕にキスをした。

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