【黒子のバスケ】関わらないでください20【赤司征十郎】

不登校＊1034 ページ36

‐赤司side‐


立っているのはAは疲れるだろうからベンチに座った。


「征くんは大人っぽい女性か、女の子っぽい女の子。どっちが好きなんですか？」
「そのどちらかと聞かれたら、女性の方が良いけど一番はAらしいAだよ」

とAの頭を撫でながら言う。
Aは照れたように笑う。

きっと世界を探してもAに敵う女はいない。

「Aは普段はふわふわしてて可愛いけど時々大人っぽくなって綺麗だよ」
「褒めすぎだよ……」

とAは照れて僕の腕に抱き付き顔を埋める。
可愛い。

マネージャー達の件。
Aは何も無いように接していたけれど、きっと心のなかではムカついた筈だ。

寧ろムカつかなければAは優しすぎる。


「でも特に白いワンピースは似合う」

とAの頭の上に頬を乗せてAを抱き締める。


「征くんはなんか年上に感じる時あります。でも甘えてくる時は年下とまではいかないけど、可愛いです。だからかっこよくて、可愛い征くんはズルいです」

とAはそう小さい声でボソボソと言っていく。

可愛い。
きっとこれを天使だと桃井達は言うのだろうな。

僕も天使だと思う。


「Aもね、可愛すぎるよ。何から何まで、可愛すぎる。Aこそズルいよ？不意打ちは特にズルい」

と言ってAの顎をクイッと持ち上げてAの口を塞いだ。

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