不登校*1019 ページ21
うどんを食堂に居る人の人数分盛り付けながらマネージャーさん達に言う。
「お菓子作りは1グラムでもずれたらいけませんから気を付けてくださいね」
と言って沸騰したお湯を片付けようとしたときドンッとぶつかられ沸騰したお湯が私の手にかかる。
「あつ……っ!!」
思わず声を出してしまって征くんが駆け付けてくる。
「A!?どうした!?大丈夫か!?」
と言われて慌てて手を隠す。
不幸中の幸いか、かかった量が少量で助かった。
でも手を隠しているのは征くんに簡単にバレてしまって手を無理矢理上に挙げられる。
征くんは見ると驚いた顔をしてすぐに水に私の手を浸けさせる。
「ご、ごめんね!佐々木さん!」
「またお前達か。Aにそんなに嫌がらせをしても意味はないぞ」
と征くんが怒ってるのが分かってまだ赤い手で征くんを押さえる。
「もう出来ましたから。運んでください。私もう少し手を冷やしてから行きます」
と征くんに言う。
この子達が私にわざとやっているのは分かってる。
私もそこまで馬鹿じゃない。
それに元々人間不信の私が、一日二日で人を信用する筈がない。
征くんが居る間はずっと私に謝るけど征くんが渋々居なくなると、
「チッ。もっと大火傷負えばよかったのに」
と言ってくる。
「これだけで終わると思うなよ、馬鹿女」
と私の耳元で言うとマネージャーさん達は居なくなった。
私は人間に期待をしていない筈なのに、なぜ涙が込み上げてくるのだろう。
「うッ………く…ッ」
私はその場に膝をついて声を殺して泣いた。
43人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木戸藍楽(プロフ) - カミノさん» お互いにお互いが心の支えになってますよね(笑) 赤司様のキャラ崩壊が激しすぎてどこら辺がカッコよく書けているのか分からないです(笑) ありがとうございます!!頑張ります!! (2016年3月25日 8時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
カミノ - 微笑ましい話ですごく気に入っています!!赤司様がカッコいい時や夢主ちゃんが可愛い時のところが大好きです!頑張ってください(>v<) (2016年3月25日 8時) (レス) id: c7ac3d0a07 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - アオイさん» 本当ですね…(笑)多分、というか絶対私が夢主ちゃんを溺愛しすぎているからだと思います……面白いなんて全然ですよ…(笑)ありがとうございます! (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 赤司様の溺愛っぷりがやばいですね...こんなに面白く書けるなんて本当に凄いです...。 (2016年3月24日 21時) (レス) id: 6a9f4f0a2c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 如月美桜さん» 私も分かりません……私も完結させたいのですけど、書かないといけないイベントやネタが沢山あるのでいつ完結するかは分かりません…… (2016年3月8日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2016年3月1日 10時