【黒子のバスケ】関わらないでください20【赤司征十郎】

不登校＊1016 ページ18

‐赤司side‐


Aは嬉しそうに笑うと僕の手を掴んで市場の店を見ていく。

今のところトマトとキュウリしかない。
僕はAに手を引かれるように歩く。

Aに引かれる事なんてあまりないから少しばかり嬉しい。


「ここら辺って何でも新鮮で楽しいです！また来たいなぁ」

と呟くAは本当に何気無く呟いているのだろう。
僕としてはAが喜ぶならまた連れてきてやりたい。

Aは僕の腕を抱き締めながら歩く。


「お昼どうしようかな……本当に何が食べたいですか？」

と言われる。
Aの料理は本当に何でも美味いから出来ることなら全部食べたい。


「手抜きでいいよ」
「もう…！そればっかり！征くんだけには手抜きにするよ！」

と言われる。

それだけは止めてほしい。
ふと視界に入った物を言う。


「じゃあ冷やしうどん」
「冷やしうどん？じゃあ焼きうどんと冷やしうどん用意して、念のため蕎麦も茹でよっかな。それで天ぷら揚げて……あ！ネギ買わないと！」


とAは近くの八百屋に長ネギを買いに行った。

ひとつ品を言うだけで何品も出てくる。
Aは野菜を買って来るとその前の店で海老を選ぶ。


「なんなんですか。お二人ってご夫婦ですか？」

と後ろからテツヤに言われてAの様子を見ながらテツヤを見る。

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