【黒子のバスケ】関わらないでください17【赤司征十郎】

不登校＊897 ページ49

ペシペシと叩かれる感覚があって目を開けるとコクが尻尾で私を叩いていた。


「ん……？コク……？」

コクは私の顔を舐める。
前では征くんがまだ私を抱き締めて寝ている。

外が明るくなっているのを見るともう朝になっていることがわかる。


「にゃー」

と鳴くとコクはベッドから降りて餌の入れる容器を鼻で突付く。

お腹空いてるんだ。


私は征くんの腕を解くとコクの餌を入れる為に部屋を出る。

コクの餌を入れて部屋に戻ると征くんは毛布に包まっていた。
なんか可愛い。


コクの餌の容器を床に置くとコクは餌を食べた。


私もお腹空いてきてマフィンを食べる事にした。


「美味しい………！」


と食べていると後ろから「んんっ…」と征くんの声がして征くんを起こしてしまったのか見るとどうやら違ったらしい。

良かった。


そういえば征くんは私が寝てるときいつも何してるんだろう。

紅茶を飲んでるのは見てるし、私の頭を撫でてくれているのも見てるし……
暇じゃないだろうに、私の相手ばかりしててもいいのかな。


と思いながら征くんのところに行く。

征くんの白く透き通った綺麗な肌に手を伸ばす。
女の人より白いのではないかと思うくらい、白い征くんの肌。


征くんは私の手が触れると顔を歪めて毛布に潜り込んでしまう。

こういう子供みたいなところがあるから可愛い。


それから私はしばらく征くんの寝顔を見ていた。

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