【黒子のバスケ】関わらないでください15【赤司征十郎】

不登校＊757 ページ9

蒼太は一人で完成させたい人だから私は蒼太から離れて、赤司さんの前に座って紅茶を飲んだ。


「いいのか？」
「はい。あの子の集中している時に声をかければ、集中力切れちゃうから」

と言いながらマカロンを手に取った。
蒼太は真剣な顔をしてノートに書き込んでいた。

多分設定からだと思う。


「姉ちゃん」

後ろから声をかけられて振り向く。

「なに？」
「姉ちゃんって登場人物の名前ってどうしてる？」

と聞かれて考える。

「名前自体に意味はなくて、漢字に意味をつけて作ってるかな。例えば女の子でミキって名前にするとすれば、美しく輝くって意味で美輝にするとかね」

と頭をフル回転させたときに一番に出た例えを説明した。

あ、この名前いつか使えるかも。
あ、そうじゃなくてこれから取り掛かる恋愛物のヒロインでもいけるかも。

発想が止まらなくて急いでネタ帳に書き貯めていく。


「美輝……なんかライバルみたいな名前だなぁ……心…心……だから…花！で、心花！ヒロインはこの子にしよう」

ふと赤司さんの視線を感じてハッとする。


「も、もしかして全部口に出してましたか……？」

と聞くと赤司さんはニコッと微笑んで頷いた。

「残念ながらね」

と言われて一気に顔がカァッと熱くなる。


「す、すみません…」

と謝る。

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