不登校＊796 ページ48
‐赤司side‐
Aはベッドにうつ伏せでぬいぐるみを抱き締めながら、僕に背を向けるように横になっていた。
コクはAを慰めようとしているのか、ぺろぺろとAの顔を舐めている。
「A、少し聞いてほしいことがあるんだ」
と言うとAな鼻で呼吸するのが苦しくなったのか、口で呼吸をしながら起き上がって僕を見て正座になった。
正座になる程、改まった話ではないのだが……
「なんでしょう…ッ？なんでも思いっきりぶつけてください。私は赤司さんに助けられました。だから今度は私が赤司さんを助ける番です！覚悟は出来てます…！」
とAは何を思ってか目を瞑ると俯いて、小刻みに震えだした。
違うよ。
僕はAを責めたくて来た訳じゃない。
寧ろ逆だ。
「さっき僕、寝てしまっていただろう？」
「はい」
「その時ね、母の夢を見たんだ。母が居て、母が亡くなった」
全てはあの夢のせい。
Aのせいじゃない。
きっと勉強と部活の両立で疲れていてあんな夢を見てしまったのだろう。
「棺桶があって、なかで母は一生目覚めることのない眠りについていた」
Aは黙って聞いてくれた。
でもぽたぽたと自分の手の甲をAの涙がぬらしていく。
きっとお祖母さんの事を思い出させてしまった。
「真っ暗だった世界に光が差してAが居たんだ。けどねその光も無くなった。僕の前から誰も居なくなってしまった。真っ暗世界に独りぼっちになってしまった」
自分の声が震えていくのがわかった。
僕のAのベッドに腰をかけながら話を続ける。
「Aも居なかった。だから今、不安でとっても泣きそうなんだよ」
と言ってAの顔を上に向かせつつ、Aの涙を拭った。
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木戸藍楽(プロフ) - そなさん» ありがとうございます！！私が夢主ちゃんを溺愛しすぎて赤司様のキャラに影響しているんですよね(笑) (2016年3月25日 0時) (
レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
そな - 主人公ちゃんぎゃんかわ(^q^) (2016年3月21日 23時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» 本当に力足らずの作者で申し訳ありません！！ ありがとうございます！！頑張ります！！ (2015年12月19日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - 木戸藍楽さん» あ、はい！あ、応援してます！頑張ってくださいね！ (2015年12月19日 14時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» あれ！？そうでした！？すみません……恋愛物書いたことがないとしといてください……本当にすみません… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年12月10日 15時
