不登校*773 ページ25
‐赤司side‐
「赤司さん」
「なんだい?」
「大好きです」
と言ってくれるAは僕に顔を見せてはくれない。
僕はAの頭を撫でる。
「でも私は赤司さんを縛るつもりはありません。だからいつでも降っていいですからね」
と言いながらも僕の胸元をギュッと握るA。
Aをしっかりと抱き締めて、頭を撫でる。
「心外だな。そんなに僕が信用できない?」
と優しく言うとAは首を振る。
「なら僕を信じてくれればいい。僕がAを降ることはないから」
「信じてますよ…?でも不安になるんです。私なんかが赤司さんの彼女で本当にいいのか…って」
と弱々しい声で言うAの顔を覗き込む。
Aと目を合わせるとAの目に涙が溜まっているのがわかった。
Aの目尻に唇を落とす。
「いいんだよ。それとも君は僕に見る目が無いと言いたいのかい?」
と言うとAは首を振る。
Aの頭を撫でながら乱れた髪を解かす。
「僕はね、Aに惚れて後悔したことは一度もないよ」
「え……?」
「Aに出逢えて、Aに惚れて本当に良かったと思ってる。こんなに優しくて純粋で料理も出来て、可愛くて文句なしの彼女が居る僕は幸せ者だね」
と言ってAを抱き締める。
Aは一度不安になるとそれを引きずる。
だからその不安ひとつひとつを僕が取り除く必要があるんだ。
Aが僕を好きだと思ってくれているのは嘘ではないだろう。
だけどそれでも心を開ききっていないのも確か。
なら先に僕が心を開かねばならない。
なにも怖くない、恐れることはない。と安心させてやる必要がある。
「僕もね時々不安になる時があるんだよ」
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木戸藍楽(プロフ) - そなさん» ありがとうございます!!私が夢主ちゃんを溺愛しすぎて赤司様のキャラに影響しているんですよね(笑) (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
そな - 主人公ちゃんぎゃんかわ(^q^) (2016年3月21日 23時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» 本当に力足らずの作者で申し訳ありません!! ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年12月19日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - 木戸藍楽さん» あ、はい!あ、応援してます!頑張ってくださいね! (2015年12月19日 14時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» あれ!?そうでした!?すみません……恋愛物書いたことがないとしといてください……本当にすみません… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年12月10日 15時