検索窓
今日:19 hit、昨日:2 hit、合計:37,690 hit

不登校*773 ページ25

‐赤司side‐


「赤司さん」
「なんだい?」
「大好きです」


と言ってくれるAは僕に顔を見せてはくれない。

僕はAの頭を撫でる。


「でも私は赤司さんを縛るつもりはありません。だからいつでも降っていいですからね」

と言いながらも僕の胸元をギュッと握るA。
Aをしっかりと抱き締めて、頭を撫でる。


「心外だな。そんなに僕が信用できない?」

と優しく言うとAは首を振る。

「なら僕を信じてくれればいい。僕がAを降ることはないから」
「信じてますよ…?でも不安になるんです。私なんかが赤司さんの彼女で本当にいいのか…って」


と弱々しい声で言うAの顔を覗き込む。
Aと目を合わせるとAの目に涙が溜まっているのがわかった。

Aの目尻に唇を落とす。


「いいんだよ。それとも君は僕に見る目が無いと言いたいのかい?」

と言うとAは首を振る。
Aの頭を撫でながら乱れた髪を解かす。


「僕はね、Aに惚れて後悔したことは一度もないよ」
「え……?」
「Aに出逢えて、Aに惚れて本当に良かったと思ってる。こんなに優しくて純粋で料理も出来て、可愛くて文句なしの彼女が居る僕は幸せ者だね」

と言ってAを抱き締める。

Aは一度不安になるとそれを引きずる。
だからその不安ひとつひとつを僕が取り除く必要があるんだ。

Aが僕を好きだと思ってくれているのは嘘ではないだろう。
だけどそれでも心を開ききっていないのも確か。

なら先に僕が心を開かねばならない。
なにも怖くない、恐れることはない。と安心させてやる必要がある。


「僕もね時々不安になる時があるんだよ」

不登校*774→←不登校*772



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (30 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
44人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

木戸藍楽(プロフ) - そなさん» ありがとうございます!!私が夢主ちゃんを溺愛しすぎて赤司様のキャラに影響しているんですよね(笑) (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
そな - 主人公ちゃんぎゃんかわ(^q^) (2016年3月21日 23時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» 本当に力足らずの作者で申し訳ありません!! ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年12月19日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - 木戸藍楽さん» あ、はい!あ、応援してます!頑張ってくださいね! (2015年12月19日 14時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» あれ!?そうでした!?すみません……恋愛物書いたことがないとしといてください……本当にすみません… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年12月10日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。