【黒子のバスケ】関わらないでください15【赤司征十郎】

不登校＊765 ページ17

‐赤司side‐


「Aさんはショートヘアにしないんですか？」
「髪が邪魔だから伸ばしてるんですよ。それにショートヘアは私には似合いませんし、赤司さんが嫌いなら余計にしたくないです」


とぬいぐるみを抱き締めながら言うAを抱き締める。
僕は別に髪型まで束縛するつもりはないのだが。

それにAなら短くても似合うだろう。


「僕は別に嫌いじゃないし、Aが切りたいなら切ればいいよ。切りたくないなら切らなければいい」


と言うとAは僕を見た。

「じゃあ切りません」

と言うA。
長い方がAは好きらしい。

それならそれで構わないが。
AがAであれば髪型が変わってもいい。
僕の変わる心はきっともっと好きになるくらい。


「そう」
「そうです」

と言ってAは残り数個のマカロンをひとつ手に取った。

小動物みたいなAが小動物のぬいぐるみを抱き締めるところを正面から見れないのが残念でならない。

「Aは本当にマカロンが好きなんだね」
「はい！甘くて美味しいですし、色も可愛いですから！」

と言ってマカロンを一口食べた。

「Aも可愛い」
「も、もうやめてください…っ！」

と顔を赤くさせてぬいぐるみに顔を埋めるA。
そんなAが可愛くて腕に力を入れる。


「お前達はもう出てって僕達二人にしてくれ」


と言うと富田と柳瀬は「かしこまりました」と言って部屋を出ていった。

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