不登校*759 ページ11
‐赤司side‐
Aはそうアドバイスをした。
「ライバルかぁ……」
蒼太がそう呟くとAはノートを見ながら、
「蒼太が書こうとしてるのは、友情とバトルでしょ?」
と言った。
「なんでわかったの!?」
ようやく顔を上げて蒼太を見るA。
僕はAの腰回りに腕を回して抱き締める。
「私だって物語を作る作者の一人だよ。設定見れば大体この先の話は分かるよ」
「流石姉ちゃん……」
僕はさすがに蒼太の自由研究だったら邪魔はしたくないから、それでもなにか構ってほしくてAを抱き締めながら後ろから肩に顔を埋めた。
本当、折れてしまうのではないかと思うほど細くて、消えてしまうのではないかと思うほど儚いA。
絶対この手を離したら駄目だ。
どこかへ消えてしまう。
「なるほど…ってヤバ…そろそろ帰らないとだ……」
「あ、そうだね。あ、の!赤司さん!離して〜!」
と僕の腕のなかで暴れるA。
小さな抵抗が可愛い。
Aの腰回りに巻き付く腕を離すとAは僕の膝から降りた。
「じゃあ、見送るね」
「うん。ああ…そうだ。よかったらさ、今度赤司さん家泊まってよ」
と荷物を片付けながら然り気無く言う蒼太。
蒼太だけが決めて良いことなのか?
「こんな豪邸じゃないし、寧ろボロいけどさ。姉ちゃんの暮らしてきた環境知りたいなら一回は来てみてよ」
と蒼太は言った。
僕も出来ればもう一度くらいはAの家に行ってみるつもりはあった。
Aの育った環境を知るためには、家に行かなければわからない。
「ちょっと蒼太。赤司さんに迷惑でしょ?そんなに嫌なら真に受けなくて良いんですからね?」
とAは心配そうに僕の顔を覗き込みながら言った。
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木戸藍楽(プロフ) - そなさん» ありがとうございます!!私が夢主ちゃんを溺愛しすぎて赤司様のキャラに影響しているんですよね(笑) (2016年3月25日 0時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
そな - 主人公ちゃんぎゃんかわ(^q^) (2016年3月21日 23時) (レス) id: f461286a31 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» 本当に力足らずの作者で申し訳ありません!! ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年12月19日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
橙乃かりん(プロフ) - 木戸藍楽さん» あ、はい!あ、応援してます!頑張ってくださいね! (2015年12月19日 14時) (レス) id: d978ad2b67 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 橙乃かりんさん» あれ!?そうでした!?すみません……恋愛物書いたことがないとしといてください……本当にすみません… (2015年12月19日 13時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年12月10日 15時