【黒子のバスケ】関わらないでください15【赤司征十郎】

不登校＊749 ページ1

「そ、そっち？」
「そう、そっち」


赤司さんはいまだクスクス俯きながら笑っている。

え…私そんなに面白い事言ったかな？


「あっちもそっちもあるんですか？」
「あっちもそっちもあるの」

と返される。
私は全然分からない。

それを楽しむ赤司さんは悪魔だ。
分かりやすくムーッてしてやる。

と私はよく分からない対抗心を抱き、手を組んで『私は拗ねてます』オーラを出した。
でも目の前の誘惑に負けて、マカロンを食べながら拗ねてますオーラを出すことにした。


柳瀬さんは苦笑して私達を見ている。
柳瀬さんからすればいい迷惑だよ。
関係無いのに巻き込まれるんだから。

コクは起きていてベッドの上で興味無さそうにしながら、尻尾をペシペシしている。


時計を見た時、時間が丁度いい頃だと気付いて私は部屋を出た。

ムーッてしても赤司さん何も反応しなかったから今度は無視作戦。
私で遊んだんだから。


そんなことを思いながら冷蔵庫からさっき作ったチョコムースを三つ出す。
ひとつは柳瀬さんの分。

柳瀬さんとも仲良くなりたいから。


部屋に戻ると赤司さんは反応したけど特に何も言ってこなかった。

無視作戦。無視作戦。


私はチョコムースとスプーンをひとつ持って柳瀬さんの前に行く。
震えるな、私。

柳瀬さんはいい人だから大丈夫。

一度小さく深呼吸をして、チョコムースとスプーンを前に出した。

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