【黒子のバスケ】関わらないでください13【赤司征十郎】

不登校＊693 ページ45

「AさんAさん」
「はい？」
「征十郎様どうされたのですか……？」


と佐藤さんがトマトの皮を剥きながらコソッと聞いてきた。

私は苦笑しか出来ない。


さっきから背中に視線を感じる。
それも物凄く見られてる。


「なんか見ていたいらしくて……」
「Aさんも苦労人ですね」


と言いながら佐藤さんはトマトを切っていく。
私も野菜を切りながら話す。

そう言えば赤司さんって結構ヤキモチ妬きな人だよね。
私もそうかも知れないけど…

赤司さんはよく怒るまではいかないけど不機嫌になる。

だから、


「赤司さん、ちょっと来てください」

と赤司さんを呼ぶ。


佐藤さんとか、誰かと居るときはね赤司さんを時々構ってあげないと。
拗ねちゃうから。

と思うとほんとに可愛い人だな…と思う。


赤司さんは私のところまで来ると私と佐藤さんの間に入って、私の方を見た。
そんなに佐藤さんを警戒するの？

と心のなかで苦笑する。


「どうした？」
「母直伝なんですけどね、味見お願いしたくて…」


と今作ってるハンバーグのソースをスプーンに乗せる。
私はこれくらいの味が良いけど赤司さんはどうなのか気になったから。

スプーンを赤司さんに向けると赤司さんはぱくっと私にスプーンを持たせたまま食べる。

「ん。初めて食べたけど僕この味好きだ」

と言ってくれる赤司さん。


「ほんとですか！？良かったです！じゃあ後は盛り付けるだけですね！」


と言ってハンバーグにソースをかける。

続々と出来始める料理。
赤司さんは全部綺麗に食べてくれる。

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