不登校＊643 ページ45
‐赤司side‐
「A」
と言うとAはビクッとして僕を見る。
「何が大好きなんだい？」
「え、えと…それ、は……」
「何が」
と言いながらじりじりとAに歩み寄る。
Aは後退るけど墓穴を掘っているだけだ。
Aが後退るとトン…とそれ以上は下がれなくなった。
それを良いことに一応危険だから包丁は流しに置いて、台に手をつく。
「あ、赤司さん……？」
「大好きなんだい？優しく言うのはこれで最後だ」
と言うとAは目を逸らす。
なんで目を逸らすんだ。
目を見せて安心させてほしいんだ。
やましい事がないなら僕の目を見て。
「……」
「何故黙る。なんだ、と聞いているだけだろ。答えろ」
Aは顔を俯かせたまま何も言わなかった。
浮気じゃないんだろ？
だったらそう言えばいい。
ただ浮気かどうかを知りたいだけなんだ。
「せ、征十郎様…Aさんは何も悪くないのです。ですからAさんのみを責めるのは止めてあげてください」
と庇う佐藤に苛立った。
人として庇うのは多分当然の事だろう。
だけど今、Aを佐藤が庇うとそれに敏感に反応してしまう。
「Aさんは」
と口を開く佐藤をAが止めた。
「佐藤さん！良いです。私が言いますから。佐藤さんは冷めないうちにお料理を」
とAは笑いながら佐藤に言った。
佐藤は何度か僕等を交互に見ると、料理を持って調理場を出ていった。
「そ、それで…ですね……えっと…」
「なんだ？」
「あ、赤司さん…」
と小さく言うA。
「あ、赤司さん…の事、なんです。佐藤さんに『征十郎様の事大好きなんですね』と言われたから、その返事です」
と顔を赤らめながら言うAに嬉しさより先に申し訳なさが込み上げてきた。
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木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます！！夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます！！頑張ります！！ (2015年11月23日 23時) (
レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました！夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい！ (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます！！夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます！頑張ります！！ (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください！ (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉（自分で作っている言葉だけど）にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます！それは嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！！ (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年11月17日 17時
