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不登校*642 ページ44

‐赤司side‐


「はい!!大好きです!」


ふと調理場から聞こえるAの声。

それと佐藤の声も。


「それは俺としても嬉しいです」

は?
何の話をしてAは大好きなんて言ったんだ。

佐藤の事じゃないよな?
いやまぁ佐藤の事は好きだろうけど、恋愛としてじゃないだろ?

Aは浮気なんかしない。
だから不安に思うことはない。


とか思いながらもAを疑う僕もいて嫌になる。


「何が大好きなんだい?」

と声をかけるとAはバッと振り替えって僕を見た。


「え、えと……き、聞かれてたのですか…?」

Aは顔を赤くしながらも不安そうに聞いてきた。
なんかイラッとする。

その顔は僕にさせられたの?
それとも佐藤?


「お、おーっと……私は面倒事に巻き込まれるのは勘弁なので、失礼します」
「待て。お前も当事者だ」


この感情の正体も分かってる。
ただの嫉妬だ。

だけどこの怒りが治まらない。
分かってる、Aが佐藤に恋愛感情で言ったわけではないと。

でも目の前で自分の彼女が他の男に満面の笑みで『大好き』なんて言ったら腹が立つ。


「せ、征十郎様…?す、少し落ち着きましょう?征十郎様が何に対して怒ってらっしゃるか分かりますから」

と佐藤は少し焦りながらも笑顔を保つ。
それが更に僕を苛立たせる。

「黙れ」
「あ、赤司、さん……?」


Aの怯える声が聞こえているのに、いっそのことAの望みを叶えてやろうと聞こえないふりをした。

この際だから軽く怒ってやろう。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます!!夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年11月23日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました!夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい! (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます!!夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください! (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉(自分で作っている言葉だけど)にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます!それは嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月17日 17時

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