【黒子のバスケ】関わらないでください12【赤司征十郎】

不登校＊632 ページ34

「僕も大好きだよ。大好きだけでは足りないくらい愛してる」


と恥ずかし気もなく、赤司さんは言った。

あ、愛してるなんてそんな重い言葉…私なんかに使っちゃって良いの……？


「あー、こほん。イチャイチャラブラブ、略していちゃラブされるのは構いませんが、お夕食の準備が出来ております。それと本庄様はお帰りになられましたが、棗様より伝言が…」


棗って…あの着物着て胡散臭い笑顔貼り付けてた人……？
私あの人嫌い。

赤司さんが本性とか言ってた時言葉遣い悪かったもん。
折角のお着物が可哀想…


「『これで終わると思うなよ？いつでも来てやる』…だそうです」
「へぇ。僕がAを手放すわけないのにね」

と私を抱き締める力を強くする赤司さん。

私もこの手から逃げる気は更々無い。
この手、凄く好きだから。

優しくて大きな手。


「でしょうね。Aさんを泣かせたら周りが貴方を攻めるでしょうね。Aさんを手放したらすぐに黄瀬さんとかその辺りが奪うでしょうね」

と葵さんは言った。

「え？赤司さんなにか悪いことしたんですか？」
「違うよ。僕がAを泣かせたら、皆が僕を攻めるだろうなって話さ」


と微笑みながら私の頬を撫でる赤司さん。

それって微笑みながら話す話ですか？


「でもそれはないから安心しろ。泣かせないし手放さない。A、リビング行こうか」


と赤司さんに手を引かれてなんとか立ち上がる。
まだ少しふらつく。

さ、さっきのキスでかなり……

でも一番はあの感覚は初めてだった。
今もあの唇の感覚を覚えてる。


「あ、あの…」
「なんだい？」
「さ、さっきのき、キス……まだ私には早いようです……」

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