不登校＊626 ページ28
‐赤司side‐
Aは『これからもずっと』と言う言葉に気付いてないのか、特に反応しなかった。
「そんなのまだ分からないですよ」
と棗は俯きながら着物の袖に手を入れていたのに、顔を上げてにこやかに言った。
「これから気が変わるかも知れませんし、ね？」
と貼り付けた笑顔の棗。
Aはギュッと腕に抱き付いてきて震えている。
「彼女を好きだと言う…いや愛してると言う気持ちはいつまで経っても変わらない」
「君はそうだとして彼女…えっと…Aちゃんだよね。Aちゃんが分からないじゃないか」
と棗は相変わらずずっと笑顔で、でも目は笑っていない。
僕と睨みながら言った。
Aは僕の腕に抱き付くと首を振った。
「か、変わりません……！私は赤司さんが好きです…！」
と勇気を出して言ってくれたAの頭を撫でてあげる。
ありがとう、本当に可愛いね。
いつでも真っ直ぐで、純粋だ。
それがAの良いところの一つに過ぎない。
Aの良いところは沢山あるから。
「……そう言って俺等を追い出したいだけなんじゃないんですか？そう言うのやめてもらえません？」
と言う棗。
確かに今すぐにでも出ていってもらいたい。
でも僕等が愛し合っているのは今のでハッキリした。
嘘じゃない。
「なら証拠を見せてあげるよ。その目に焼き付けるといい」
と言ってAの顔を少し無理矢理上げさせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 56人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます！！夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます！！頑張ります！！ (2015年11月23日 23時) (
レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました！夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい！ (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます！！夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます！頑張ります！！ (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください！ (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉（自分で作っている言葉だけど）にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます！それは嬉しいです！ありがとうございます！頑張ります！！ (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：木戸藍楽
| 作成日時：2015年11月17日 17時
