不登校*625 ページ27
‐赤司side‐
本庄家に女は居ない。
それでA目当てならつまりはそういうことだろう。
誰が渡すか。
なんて心のなかで不満を抱きつつ、応接室へ行く。
応接室には本庄家の次期当主である、本庄
古くから続く由緒ある血筋の家だ。
そして棗は欲しいものはとことん欲しがる甘やかされて育った男でもある。
まぁ不幸中の幸いは、
「遠い北海道からよくお越しいただきました」
そうここまで距離があること。
だからそんな来ることはない。
Aは僕の後ろに隠れて、
「さ、佐々木…A………です…」
と言った。
Aの歩数に合わせてソファーに近付く。
「彼女に用があるとか。彼女がどうかしたのですか?」
と僕等がソファーに座ると父さんが口を開いた。
「いやぁね、私も棗も彼女が気に入りまして、是非とも彼女を家に欲しくてね」
と言われるとAが震えながら僕の腕を掴んだ。
自分が何を言われているのか分かったのだろう。
「それは嫁に…と言うことですか?」
「言わなくても分かるでしょう?」
と大人だけで話している。
するとAがビクッとして僕の腕をギュッと強く掴んだ。
「それは無理ですね。私は彼女の父親じゃない。許可をするのは難しい」
と父さん達が話している間にもAが怯え出す。
「申し訳ございませんが僕等は愛し合っています。それはこれからもずっとです。彼女は例え本庄様でも譲れません」
と父さん達の話の間に入る。
Aの震える手を握って指を絡めた。
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木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます!!夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年11月23日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
扇(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました!夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい! (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます!!夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください! (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉(自分で作っている言葉だけど)にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます!それは嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月17日 17時