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不登校*610 ページ12

‐赤司side‐


Aは顔を赤くして俯いた。

Aの口説きの壺がまだよく掴めていない。
簡単すぎる言葉には鈍感で、かといって遠回し過ぎると気付いてくれない。

だから今一番いい方法はストレートに言うこと。
勿論僕だって人間だ。

多少の恥じらいはある。
だが僕が恥じらっていたらAに気持ちは伝わらない。


だからならべく恥らないようにしている。


「Aちゃん何の本買ったの?」
「あ、えと、私のネッ友の小説です」

と本を袋から出しながらAは笑った。
Aはさっきからご両親をできるだけ視界にいれないようにしている。

するとテツヤが、

「も、もしかして志木さんですか!?」

といきなり言った。

「そうです!しーちゃん遂に書籍化して!それで私…!」
「僕、実は買おうか悩んでて……志木さんは人物の表現が独特で、でもそれでいて素晴らしくて」


と話す二人に着いていけない。

一体どういう話をしているのだ。
まぁ多分、Aとその志木とか言う奴の話だろうけど…

「是非買ってくださいよ!しーちゃん喜びますよ!」
「そうですね、また今度本屋で。…そう言えばAさ……いえ華さんは書籍化しないんですか?」

そんななかテツヤが僕と同じ質問をした。
Aは苦笑しながら答えた。


「運営さんから前にお話は頂いたんですが…お金を払ってまで読むような話ではないので…お断りしたんです」


とAが言うとテツヤはあからさまに残念そうに肩を落とす。

「そうですか……華さんの物語は面白いのに勿体無いですね…」
「ありがとうございます」


最後の方まで話には着いていけなかったけどAと会話の盛り上がるテツヤに嫉妬した。

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - 扇さん» 一からなんてありがとうございます!!夢主ちゃんが誉めていただけると嬉しいです(笑) ありがとうございます!!頑張ります!! (2015年11月23日 23時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 最近この作品見つけてパート1からほぼ一気読みしちゃいました!夢主ちゃんがめっちゃいいこで私もこんな子になれたらなー、とか考えてました笑 まぁ無理ですけど笑 更新頑張って下さい! (2015年11月21日 15時) (レス) id: 15b4ebb32c (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - せとかさん» ありがとうございます!!夢主ちゃん誉めていただけると嬉しいです(笑) 結構文はグダグダですよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月21日 10時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
せとか - いつも読ませてもらってます。かわいい夢主ちゃんにとても癒されます。私もこんな文章書けたらいいのになって思います。これからも更新頑張ってください! (2015年11月21日 0時) (レス) id: c2d5b5d563 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - 夏座敷さん» 私も書いているとき結構和んでて、赤司様の言葉(自分で作っている言葉だけど)にはいつも救われます(笑) 素敵なんて勿体ないお言葉ありがとうございます!それは嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります!! (2015年11月19日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年11月17日 17時

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