【黒子のバスケ】関わらないでください12【赤司征十郎】

不登校＊599 ページ1

‐赤司side‐


そういえばさっきAナンパされてたな…
僕は女に捕まってAの所に行けなかったのが申し訳ない。

A震えてたし、スゴく怖かっただろうな…

そんなことを思っているとAはフードを取った。


「どうしたんだ？」
「今思えば眼鏡してないから大丈夫かな…と…」


と苦笑したA。

出来ればフードを取って欲しくなかったが、Aが頑張ると言うなら文句は言わない。


「そうか。たまには街中を見るのも良いものだろ？」

と言うとAは嬉しそうに笑って頷いた。

「はい。とっても」

いつまでもその笑顔を守っていたい。
いつまでもその笑顔を見ていたい。

いつしかそう考えるようになった。
最初の印象は最悪だったけど、でも今は最悪なんてない。
Aは本当にいい子だから。

可愛くて仕方ない。


「赤司さん？どうかされましたか？」

と聞いてくるA。


「付いてる」

と言ってAの口元に付いていたブルーベリージャムを取る。
Aは顔を赤くして俯いてしまった。


「す、すみません…私がもっと食べ方が上手ければ……」

と申し訳なさそうに言うA。
まぁAが食べ物慣れしていないのは仕方ない事だし、特に何も言わない。

Aが教えてほしければ教えるだけ。

「気にすることはないさ」

Aはスゴく下品に食べてる訳じゃない。

寧ろかなり慎重に食べているくらいだ。
でも食べ方を知らないからかなり下手なんけどね。


「ちょっと貸してみな」

とAからフォークとナイフを受け取った。

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