【黒子のバスケ】関わらないでください6【赤司征十郎】

不登校＊341 ページ43

正直この家に戻りたい気もするけど、まだ怖い。


「どうしたい？」

赤司さんは私の目を見て聞いてきた。


「え、えと………」


どうしよう。
なんて答えよう。

まだ赤司さんの家に居るのは申し訳無さすぎる。

でもわがままを言っていいなら赤司さんの傍に居たい。


「僕に遠慮しなくていいからね？」


赤司さんは優しく言う。

そして私の出す答えは、



「甘えても…いい、ですか……？赤司さんの優しさに……」


これしかなかった。

赤司さんがもし駄目だと言うなら諦めればいい。
私には人から離れるのは簡単に出来るから。


でも赤司さんから離れるのは難しいだろうけど……


「赤司さんの家には…コクも居るし、薔薇や亜麻がある……せめて全てが駄目になるまで……」


と言うと赤司さんは私の頭を撫でた。


「なら絶対に駄目に出来ないな。僕もねAが居なくなると困るところが沢山あるんだよ。だから大丈夫だよ」


と言ってくれた。

ということは…赤司さんの家に居ても良いのだろうか。


「Aが着いてきたいのなら着いてくればいいよ」


と言われて頷く。


後はこの対人恐怖症を治すだけ。
赤司さんに頼ってるだけじゃ駄目だ。

私も自立しないと。


「ただね、A。ちょっとした問題がある」
「え？」
「僕は京都の高校に行く事が前提で話が進んでる」


と言った。

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