【黒子のバスケ】関わらないでください6【赤司征十郎】

不登校＊330 ページ32

‐赤司side‐


Aは風呂場に送って戻ろうと歩いていると富田とすれ違う。

Aの部屋に戻り救急箱を取る。


「くそ。猫の分際で」


と言いながら救急箱から消毒薬を出す。


「私がやりますよ、征十郎様」
「…頼む」


と名倉にやってもらう。


「酷く引っ掛かれましたね」
「猫の分際で生意気だ、あいつ」
「コクもA様に随分懐かれてますからね。飼い主が取られるのは嫌なのでしょう」


と綺麗に絆創膏を貼る名倉。

すると名倉はある一枚の絆創膏を見て、


「こちらの絆創膏は…？」
「Aが頑張って貼ってくれた物だからこれだけは剥がしたくないね」


と言いながらその絆創膏を撫でる。

不器用な絆創膏の貼り方。
料理など家庭的な事は出来るのに、こう言う手当て関係は不器用なのは今までの暮らしが関係あるのだろう。


「征十郎様は本当にA様を溺愛なさってますよね」


と言いながら名倉は救急箱にしまい始めた。

そりゃあな。
好きだし。好き通り越して愛してるし。


「まぁね」

と答えた時ドアが開いた。

するとAが猫を抱いて入ってきた。


「サッパリしたかい？」
「はい」


ニコッと笑って答えるA。

普段は結わいてるAの長い髪は結わかれていなくて、毛先からポタポタと雫が落ちる。


ぬれてるから髪に艶がまして色っぽい。
一気に大人びる。



「久し振りに見た！Aの髪おろしてる姿！」
「私も久し振りに人前で髪おろしたよ」


と言って髪を乾かすA。
Aは窓の方に歩いていった。

「A？どうした？」
「いえ。もう日が暮れてきて明日が近付いてるんだな…って考えたらどうしても震えが…」


と言って顔は見せてくれないけど無理に笑っているのがわかった。



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朝自分でパン焼いて、目玉焼き作って登校するのが小４の弟のマイブームらしいです……
私小４の頃玉子焼きしか作れませんでしたよ！？←

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