【黒子のバスケ】関わらないでください6【赤司征十郎】

不登校＊319 ページ21

「僕に恩があると、考えているからじゃないのか？」


赤司さんは悲しそうにそう言うと手の力を強めた。


「勿論、それもあります。ですが……許されるなら私は…赤司さんを愛したい……ッ」


ずっと気持ちを伝える事をしなかった私は、感情表現の仕方すら忘れてしまっていた。

だからなんて言えば伝わるのか、それがわからなかった。


ずっと誰にも心を見せないように壁を作って、ずっと誰の心を覗かない様に一戦を引いて。

ずっと孤立して、孤独を感じて。

馬鹿な私はあるはずのない助け(ひかり)を探してて、一向に現れないモノを探して勝手に泣いていた。


「えっ………」


赤司さんはビックリした声を発した。


「やっぱり……これ以上の関係は…ッ…赤司さんには迷惑でしかありません…ッ」


と赤司さんの手を解こうとしても離してくれない。

「なんで？僕は言ったよね？『欲しいものは手にするで諦めたくない』って。それに僕はAが本当に好きなんだよ？迷惑なんて思わない」


と赤司さんは言った。

「僕と付き合ってください」


赤司さんは敬語で言ってきた。


「本当は正面から言うべきだけど、すまないね。どうしても恥ずかしくて」


と言われ首を振る。

私は本当に赤司さんを好きになる資格なんてあるのだろうか。


「答えはyes？no？」

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