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不登校*315 ページ17

「僕を降るならあっさり降ってくれた方がマシだ」
「でも……いきなり言われて…答えなんて出ませんよ……」


と言うと赤司さんは微笑んだ。


「それは…迷ってくれてるって受け取ってもいいかな?」
「え?」


赤司さんはまたベッドに座った。

ギシッと静かな部屋の中だとよく響く。


「初めて会った奴にはAは即答で断るだろう」
「そ、そりゃあ…まあ」
「でもAは今即答で断っていない」


と言われてもただ赤司さんの傷付けない答えを探してるだけで、それに時間がかかってるだけなんだ。


「僕をどう傷付けず答えを出そうかだけどね」


と赤司さんは苦笑した。
赤司さんはいつも私の心を見透かしたように言う赤司さん。

すると赤司さんの膝の上にコクが乗った。


「答えはいつまでも待つよ」
「でも…それって………!」


赤司さんが辛いだけ……

『好き…だけど………もう無理だよ…』

ふと拓斗の事を想って泣いていた頃を思い出す。


変に期待させてそのあとの答えは分からないのだから。
嫌だ。

赤司さんは私の恩人さんなのに、私みたいな思いをさせたくない。

でも答えが分からない。


私は赤司さんをどう思っているのだろう。



「待ってるのも、楽しいものだよ」


と赤司さんは言いながらコクを撫でた。


『A…待ってるだけって辛いでしょ?』
『彩………ううん。楽しいよ。想ってるだけで幸せだから』


赤司さん…私と同じこと言ってる……

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設定タグ:黒子のバスケ , 不登校 , 木戸藍楽   
作品ジャンル:恋愛
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木戸藍楽(プロフ) - ネギマヨDXさん» なんと言うお優しい方々なんでしょう…!!神ですか! 自炊と言っても特に何も作れませんよ(笑) ありがとうございます!頑張ります!! (2015年10月24日 17時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ネギマヨDX(プロフ) - 木戸藍楽さん» 酷いお父さんですね…。でも自炊するなんてエライですね!!も〜誰に何されようと私達、読者の皆は貴方を支えますよ!!これからも頑張ってください!! (2015年10月24日 17時) (レス) id: 54be965391 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - ネギマヨDXさん» 私よくお父さんが居ると昼御飯抜きだったので自分で作るしか無かったんですよ(笑)そして今度弟に目玉焼き教えてもらう予定です(笑) (2015年10月24日 14時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)
ネギマヨDX(プロフ) - 木戸藍楽さん» しょ、小4のときから卵焼きつくれたんですか!?私なんて中2ですけど今だにゆで卵もまともにゆでれないうえ卵焼きなんてスクランブルエッグですよ!?どうしたら卵焼きって作れるんですかね!? (2015年10月24日 4時) (レス) id: 54be965391 (このIDを非表示/違反報告)
木戸藍楽(プロフ) - あやさん» ありがとうございます!!嬉しいです!!ノロノロと頑張らせていただきます! (2015年9月21日 21時) (レス) id: 3693b8335e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:木戸藍楽 | 作成日時:2015年9月14日 13時

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