【黒子のバスケ】関わらないでください6【赤司征十郎】

不登校＊314 ページ16

赤司さんは本当に嘘のない、真剣な目で私を好きだと言ってくれた。

普段の私なら『友達としてですよね！』と鈍感を偽れる。
でも今の状況はそんなおふざけは出来ない。

赤司さんの目が私を逃がそうとしてくれない。


「でもね、ずっと好きだった。いや、今でも好きだよ」


と赤司さんは真剣に言う。

足下でコクが相手にされないと分かったのか、一人で遊んでいた。


私は赤司さんの目から逃れることは出来ず体が硬直する。


いきなりそんなこと言われたって、そんなことか考えたことないから答えなんてすぐに見付からない。



「Aが好きだから、ここまで協力してきた。部屋も貸して、服もプレゼントして。なのにAは僕を『優しい人』としか見てなくて、僕だけがAに溺れてくんだ」


と赤司さんは髪をくしゃっとした。


「いつも君の気を引くことばかり考えていた。どうすれば君は僕を見てくれるだろうかとか。彼氏でもないのに、テツヤ達にヤキモチ妬いたり、そこにいる猫にだってヤキモチ妬いた」


とコクに目を向けて言う赤司さん。

赤司さんがこんなに長々に私の事を言ってくれているのに、私はその気持ちに目を背けようとしてしまったんだ。

恩人とも言える赤司さんの気持ちをわざと気付かない様に一戦を引いて、踏み越えれないようにしてしまったんだ。


私、どこまでも最低だ………

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