.64話 ページ2
.
青峰「ん、」
.
.
あたしの目の前に、差し伸ばされた手。
.
大きくて頼れる手は、あの頃と変わっていなかった。
.
.
ん、と言って大輝が手を差し出す。
あたしがそれに手を重ねる。
大輝があたしの手をぎゅっと握る。
.
そして、同時に歩き始める。
2人で顔を見合わせて、照れ笑いを浮かべる。
.
.
.
そんな習慣が日課だったあの頃が、戻ってきたかのように感じた。
.
.
.
.
.
.
あたしが手を重ねると、
大輝は、優しく握ってくれた。
.
声も、心なしか優しく感じる。
.
.
いつも歩くのが速い大輝。
あたしと歩くときは、ゆっくりの歩みに合わせてくれる。
.
.
たまにあたしの顔を覗き込んで、泣いてないか確認する。
.
.
あたしが不安にならないように、次々と話を続ける。
.
.
.
.
.
.
不器用だけど、
大きな大きな優しさが、あたしを包む。
.
.
.
.
あたしは、それを感じる度に。
.
脳裏をよぎる、鮮やかな黄色を、
なんとかかき消そうと、必死だった。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 240人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ちゅるる(プロフ) - もちごめ。さん» ありがとうございます！後ほど更新しますね！！ (2013年6月2日 11時) (
レス) id: 7222e13beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるる(プロフ) - あゆむさん» がんば(笑) (2013年6月2日 11時) (レス) id: 7222e13beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるる(プロフ) - まいるさん» あざすあざす！お、おつかれちゃま＼(^o^)／ (2013年6月2日 11時) (レス) id: 7222e13beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるる(プロフ) - 露澪†さん» ありがとう！しんできたよ！！！ (2013年6月2日 11時) (レス) id: 7222e13beb (このIDを非表示/違反報告)
ちゅるる(プロフ) - 細川ですさん» ありがとうございまーす＼(^o^)／ (2013年6月2日 11時) (レス) id: 7222e13beb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ちゅるる | 作成日時：2013年3月13日 20時
