黄瀬のお姉さんは【喰種で人間】なんだってさ【2story】

〜as a human〜 80stories ページ38

「涼太、ありがとう。ここまで送ってくれて」


「いえ、弟として当然の事をしたまでです。礼はいりません。ところで姉さんは朝練は良いのですか」


「いや、私は何時もサボっているからな。構わない筈だぞ」


「そこまで自信満々に言わなくても良いと思いますが……」


やっぱ、少しでもポジティブにやらないと…すぐに欝になりかけるな。


「じゃあ行くね。」


「はい、またお会いしましょうね。姉さん」


「あぁ」


まずは家に帰らないとだな。そして制服に着替えないと…


ーーー
ーー
ー


「よし、制服OK。髪型OKだね。」


「あ、A帰ってたのか。おかえり」


「父さん、ただいま。昨日は帰れなくてごめんね。」


「いや大丈夫だ。涼太は苛立ってたがな。

東京で何かあったのだろ？ネットでは喰種捜査官が喰種を殺したとの噂も出ているし

何かあれば言えよ。」


ホント、父さんは信頼できる…。


「…うん、大丈夫だよ。じゃあ行ってきます」


「あぁ、行ってらっしゃい｣


あー、また涼太に何か言われるって思うと少し嫌かも


まぁ涼太以外にも何か言われそうだけどね。


「おい、A」


「へ？」


何で幸男がココに…!?


「今日は何が何でも朝練に連れて来たかったからな」


「は…何で」


「ていうか部活に来るのが当たり前だろ。それとIHのトーナメント表も発表されたらしいから部員へ公表するんだ」


「ふーん、でも私いらなくな…いたっ」


いや、実際には全く痛くないけどね


「だから、テメェも部員なんだから部活くらい行けよ。それと、『いらない』とか吐かすな。

テメェも海常の大切な部員っつー事を頭に叩き込め！んじゃねぇとシバくぞ」


はは、やっぱ幸男らしいな…


「…了解っスよ幸男」


「分かったんなら来い！バカA」


はぁ、ズルズルと幸男に引っ張られるのって久しぶりかも。


ただ、整備されてる道だからゴツゴツしててもどかしい感じなんだけれども

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