大切な人を失った黄瀬くんの話

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私が集合場所についたのは６時５５分。

その時、青峰くんの姿はなかった

そして、現在７時１０分。

まだ青峰くんはいない

朝練、間に合うのかな……？
そんなことを考えながら待っていた時


「ごめん！ 遅くなった！」


と、後ろから聞こえたので振り向いてみると……


はぁはぁと息が荒くて制服も乱れてる青峰くんがいた。


「青峰くん！ 朝練、間に合うの……？」


返事なんて分かってる。

だけど、一応聞いてみる



「あっ！！！ 間に合わねぇ！！」


やっぱりか……とか思ってため息をした


「……ま、いいか」


そう言って青峰くんは歩き出した



「え、ちょ、急がないの？」


私は速足でついていく


「もう間に合わねーだろ。 だから朝練サボるー」


「主将さんに怒られない……？」


「大丈夫だろ。 てか、お前も朝から走りたくねぇだろ？」


あれっ、私の心配してくれてるのかな……？


「私は大丈夫だよ！ だから急ごっ！」


「そうか……？ なら、行くか！」


そういって青峰くんは全速力で走って行った


「はっやー！！ 私、追いつけないよぉ……」


私は全速力で走ってるつもりなのに青峰くんの姿は見えない

半ば諦めかけたとき、前の方に黒い人影が見えた

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