26.常と非 ページ27
いつからだろう
幼馴染という関係を疎ましく思い始めたのは……
小学生までは仲が良かった
「りょーた、あーそーぼっ」
「えー、仕方ないっすねぇ」
「何よ、その言い方っ」
年ごろからか、男子に茶化されるからか、遊びに誘うと文句は言うものの、一緒にいることを拒否られたことはなかった
手を伸ばせば、繋いでくれた
泣いていたら、慰めてくれた
一緒にいるのが当たり前で
一緒にいるのが日常で
これから先、何があっても隣にいるのは私だと思っていた
「りょーたっ、ずうっと、ずうっといっしょにいよね」
「あたりまえっすよ」
幼い子供の口約束
でも、私たちは……いや、私はこの約束は変わらず、ずっと守られていくのだと思っていた
だけど……突き放したのは私だった
破ったのは、小学六年生の時
いつも通り授業を受け、いつも通り涼太と帰ろうとしていたとき、私は何人かのクラスの女子に呼ばれた
「Aちゃん、ちょっと良い?」
「え……うん」
クラスでもよく話す女子たち、いつもの通りの笑顔
ただ、いつもと違っていたのは
「ありがとう。涼太くんには内緒ね」
怖いくらい笑っていない
「……う、うん」
友達の目……
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星蛍(プロフ) - せりさん» ごめんなさい!!まだ編集途中で10月に外しますので、少々お待ち下さいm(__)m (2018年9月28日 22時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
せり(プロフ) - 続編はパスワードつきなのですね…見る事は出来ないのでしょうか?とても面白いので続きが気になります (2018年9月27日 16時) (レス) id: 9c9e090c7f (このIDを非表示/違反報告)
星蛍(プロフ) - きゅうさん» ありがとうございます! (2018年9月18日 7時) (レス) id: 3b9001af19 (このIDを非表示/違反報告)
きゅう - おもしろかったです! (2018年9月18日 5時) (レス) id: fb4f6b02b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:星蛍 | 作成日時:2018年3月31日 14時