Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ34)

今日:1 hit、昨日:14 hit、合計:61,895 hit

リアーナページ34

「雷の呼吸、壱ノ型、霹靂いっ((「ちょっと待って善逸！！！！！！」！！！！うおぁ！！」

善逸は前のめりになった反動で目の前でこけた。

ごめん…っ。

「ちょっと待ってくれないかな、私まだリアーナと話したいの。

・

・

・

…話をしましょう、リアーナ」

私は玄弥に目で合図を送り、リアーナの方を向いた。

「リアーナ。

…私、リアーナがいてくれて、すっごく嬉しかったよ。

いきなり知らない男の人に連れ去られて、
いきなり知らない場所に連れてこられて、
みんなに会えなくなった。

しかも私英語苦手だから、リアーナたちが何話してるのか全くわからないし、話せないから自分の意見言えないし、どうしようもなくて…。

でもそんな時、リアーナは私の表情からいつも何かを察してくれたよね。

お腹すいたとか、何か飲みたいとか、

寂しいとか。」

…私は話をしながら少しずつリアーナの方に足を進めた。

リアーナは悔しそうな顔でこちらに銃を向け直す。

でも私は足を止めない。

だって…

「私が寂しそうにしてた時、いつも話しかけてくれたよね。

…何いってるかわかんなかったけど。ふふっ。

私が夜寝ている間に掛け布団をずらしたら、

掛け直してくれてたの、知ってるよ。」

「それはお前が風邪をひいたらこちらの医療費がかかるからだ」

「…それでも。

私バカだから、嬉しかったよ。

私最初にリアーナに会った時、なんてかわいい人なんだって思った。

あなたの笑顔はいつも私を安心させてくれた。

勝手に、あなたはマフィアじゃなくて、お手伝いさんなんだって思ってたの。

…お母さんみたいに暖かくて、優しい人。」

「私が優しい？何をいってるんだ。救いようのないバカだな」

「うん。私は本当におバカさんなの。
よく伊黒さんに怒られちゃうの、へへっ。

でもバカだから、リアーナが優しいことはわかるよ。

本当は悪い人なんかじゃないって。

本当に悪い人だったら、私の顔色伺ったりしないし、

英語教えてくれたりもしない。

…そうでしょ？リアーナ」

そう言ってリアーナの目の前に立つ。

その距離70センチ。

ここで撃たれたらきっと私は死ぬ。

それでも。

スラッと長いリアーナの足元にあった視線を上へと動かした。

・

・

・

・

目に涙を溜めたリアーナが優しい眼差しで私を見下ろしていた。