Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ29)

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妹弟子【炭治郎side】ページ29

「むいちろう…っ！！」

時透くんがキスしたあと、Aさんは目にいっぱいの涙を溜めて、その名前を呼んだ。

…きっとすごく怖かったはずだ。

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「もう絶対に離さないから________________。」

　
そういってAさんを抱きしめる時透くんは誰よりも男らしくてかっこよかった。

隣に立つ善逸と目の前の玄弥は微笑み、

どこか切なそうな表情を浮かべた。

「…え？無一郎、"もう"って…」

Aさんがそう言いかけたとき、

上からものすごい音が聞こえてくる。

そうだ、まだ安心できない。

敵の数は半端ない。

玄弥「話はあとだ、今は早くここから出ないと奴らがくる」

みんなが玄弥の声に頷き、

みんなでAさんを囲むようにして地下室を出た。

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「There!!!」

そう叫んで長い廊下の先から黒服が銃を持ってこちらに走ってくる。

無一郎「玄弥！Aを頼む！炭治郎、行こう」

「え…っ」

時透くんはAさんを玄弥に預け、

俺に声をかけた。

今鉄棒を持ってるのは俺と時透くんと善逸だけだ。

玄弥はお館様の力で誰よりも身体能力は高いが、前世と同じく全集中の呼吸は使えない。

炭治郎「玄弥たちはとにかくここから出て！俺たちもあとで追うから！善逸、Aさんを守れ！」

「無一郎！！炭治郎！！」

Aさんの涙混じりの声を背に、俺と時透くんは走り出した。

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待ってて、A。

今度こそ、俺の妹弟子は守り抜く。

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現代コソコソ話←

前にも一度説明していますが、

Aは炭治郎より後に鱗滝さんの弟子になったので、炭治郎の妹弟子にあたりますが、

炭治郎よりだいぶ早く特訓を乗り越え最終選別に合格しています。

そのため、年下で妹弟子にも関わらず、尊敬の意をもって、炭治郎はAのことを普段はさん付けで呼んでいます。

なんとややこしい。←