Being with you Ⅵ【鬼滅の刃】【時透無一郎】 (ページ18)

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能力【善逸side】ページ18

無一郎「悪意を感じとる…？？？」

善逸「そんなことができるのか？」

無惨の話に俺と時透くんは目を丸くした。

なんでも、無惨は今世では人間の悪意を感じ取る力を装備しているらしい。

前世では鬼、今世では悪役みたいな味方、といったところか。

完全に味方と信じてるわけじゃないけど、

今はこっち側だ。

善逸「じゃあAの居場所がわかるのか？

…いや、でも人間の悪意なんてそこら辺にたくさん転がってそうだよな…」

無惨「…わかる。

悪意を感じ取ると言っても、小さな悪意は感じ取れない。
犯罪紛いの悪意しか感じ取れないんだ」

無一郎「で、見つけたの？」

無惨「おそらく。私は今日ここに到着したが、ここにくるまでの間にショッピングモール近くで大きな悪意を感じ取った。

きっと霧島はそこにいるだろう」

善逸「なら今すぐ…」

無惨「待て。まだ続きがある」

俺が一歩足を踏み出すと、無惨に引き止められた。

無惨「私が感じた悪意は今までのものと比べてもかなり大きい。

相手は悪質な犯罪に手を染めている可能性が高い。」

無一郎「銃や薬を使ってくるってこと？」

無惨「ここでは銃の所持は合法だからな」

善逸「こわ…また死ぬの俺…」←

無惨「そこでだ。

…私にはもう一つ能力が備わっている。

前世の鬼殺隊の柱たちに勝る身体能力だ」

善逸「前世で最強の鬼、今世では柱の身体能力とは、随分恵まれてるな、お前」

無惨「今まで何のためにこの能力を授かったのかわからなかったが…

きっとこのためなのだろう。

2人とも、手を出してくれるか」

無惨がそういって俺たちを見る。

時透くんが手を出すのを見て、俺もゆっくりと差し出した。

俺たちの手の上にそっと、無惨の手が重なった、その時だった。

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手から全身に、力が漲る感覚が響き渡った。