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宇佐美｢じゃあ、やっぱり武智が？｣
宇佐美ちゃんの声にハッとして力を緩める
掌を見ると爪の跡が残っていて、口の中も微かに鉄の味がする
柊｢あの日、武智は景山に会っていない。
景山を殺した、本当の犯人は……_____ ｣
なるほどね…
一颯くんの答えにすぐに納得した
きっと自分も経験してるから……かなあ？
柊｢景山は、泣きながら俺に訴えたよ。
結局俺は、何も出来なかった…
景山の力に、なってやれなかった……
あの日無理にでも一緒に行っていたら、こんな悲劇は起きなかったんじゃないかって自分を責めたよ……！
でも、その時は回避出来ても、いずれこのままだと彼女は、おんなじ目に遭ってたんじゃないかって、そう思ったら、
俺は今回のことをきちんとっ、ちゃんとっ、
明日の活力に、変えるべきだと……考えるようになった｣
涙を流して訴える一颯くんの言葉を皆はちゃんと聞いている
柊｢景山が亡くなった日、俺は余命を宣告されたんだ。
景山よりも先に死ぬはずだった俺が、やるべき事は何なのか、自問自答を続けた結果、今回の、計画に、至った｣
余命、という単語で頭の中にお姉ちゃんが浮かんだ
泣きそうになるのを堪えて、顔を上げる
柊｢俺の目的は3つある。
1つ目、武智大和に自分が犯した過ちを気づかせる事。
彼女達が味わった苦痛を追体験させる事で、罪の重さを知って欲しかった｣
丁寧に自分の指を立てて、重々しく、はっきり伝えようと口を開く一颯くん
柊｢そして、2つ目。これが立てこもった最大の理由だ。
それは……＿＿＿＿ ｣
そんな事出来るのかなあ……？
ぼーっと考えていると一颯くんはポケットに手を突っ込み甲斐くんから取り上げたナイフを取り出した
自分の左手を黒板に付け、ナイフを握っている右手を大きく振りかざそうとしていた
その光景がやけにスローモーションに見えて……
気づいたら僕は……
そのナイフを握って止めていた
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理音(プロフ) - 続き気になります！更新楽しみにしています！ (2022年8月24日 11時) (
レス) id: d2e2ccbd11 (このIDを非表示/違反報告)
火香 - もう、終わりですか？そうであれば、もっとみたいです。 (2020年12月22日 23時) (レス) id: c8fda0f1d6 (このIDを非表示/違反報告)
むささび(プロフ) - れなさん» コメントありがとうございます。完結するまでは更新させていただきます。お待たせしてしまうことになって申し訳ございません。 (2020年10月4日 18時) (レス) id: 604bb43591 (このIDを非表示/違反報告)
れな(プロフ) - もう、更新しませんか、、？最後まで、読みたいです (2020年10月3日 12時) (レス) id: f50522564b (このIDを非表示/違反報告)
蒼炎 - これ面白いです！続き待ってます！更新頑張って下さい！ (2020年2月2日 17時) (レス) id: 874e279780 (このIDを非表示/違反報告)
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