3年A組の猫羽さん

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柊｢よく聞け。景山は、お前を恨んじゃいなかった。



むしろ、『自分のせいだ』って言ってた。
『何も言わずに香帆を拒んで。ちゃんと、伝えてればよかった』 って




『友達が欲しかった』って｣







”友達”……かぁ






｢れーちゃん…｣








柊｢いいか、宇佐美。お前はそんな景山の気持ちを踏み躙ったんだ｣







なんて重たい言葉なんだ……







宇佐美ちゃんはそんな言葉を受け止め泣き崩れた









柊｢それが痛みだ…




その痛みを一生忘れんなよ！｣








グッと自分の手首を掴んで力を入れる








……あれ？なんで僕……＿＿







すると茅野ちゃんがスっと握っていたハンカチを宇佐美ちゃんに差し出す








茅野｢澪奈がこれをくれたとき、言ってたよ。




『私の大切な友達が好きなキャラクターなんだ』って。





澪奈は、ずっと友達だと思ってたんだよ…あなたのこと…｣








………やっぱり…僕はれーちゃんの事何も知らない…分かってないのかもしれない…









口の中に残ってる飴を噛み砕く








柊｢さて今日の授業はこれで終わりだ…。お疲れ様｣









逢沢｢待ってください！景山が自’殺した理由が分かったんだから僕達を解放してください！｣








教室を出て行こうとするせんせーを逢沢くんが止める







柊｢まだだよ。｣









動画を作った人物が居る…








柊｢それが分かるまで俺の授業は終わらない｣









ドアを開けて廊下に出ようとした一颯くんの前に足を出す









｢ねぇ、聞きたいこと…あるんだけど｣







柊｢なんだ｣







見下ろすように僕を見る一颯くん









｢僕に薬飲ませたの？僕の薬持ってんの？だから怒らなかったの？僕の行動予測してたの？どうして…柊｢多いよ｣







僕の質問を遮って溜息を吐く









｢……こんなに不安定なのにちゃんと呼吸が出来てる……すり替えたでしょ｣









宇佐美ちゃんの話を聞いてても過呼吸にならなかった…








柊｢流石、猫ちゃん。優秀だねー｣








馬鹿にしたように笑う先生を睨む








柊｢お前には死なれちゃ困るからな｣







なんだそれ…









｢…”死人”に言う事かよ｣








小さく呟くと頭をぽんぽんされる









顔を上げ目が合い、足を退けると教室を出て行ったせんせー

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