私の主と推しが今日も可愛い【w.r.w.r.d.】

23.そのメイド、お強い ページ27

転生者特典で助かった。
私が転生者になるにつれ、付けてほしい特典は2つだった。一つは身体能力の向上、それから容姿。

私は転生前もこの容姿だった。
私を転生させた本人が言っていた、「その目も髪色も、周りと同じにできる」って。けどそれは丁重にお断りさせてもらった。きっとこの世界は、この人達は『私』を認めてくれる。なんでか分かんないが、そう思ったんだ。





貴「ミーシャ！ヴィオラ！シャオロン様も大事ないですか！？」
vi「わ、私は大丈夫！でも、お二人はまだ……」
貴「じゃあ私の後ろでジッとしといてくださいねぇ…邪魔なんで」
sh「なっ、お前女やろ！？女に守られるなんて、そんな…「ガタガタうっせぇなぁ！怪我人は大人しくジッとしてな！」…ひっ、な、なんなんやお前ぇ(´；ω；｀)」


あ、涙目になった。えへ、熱が入り過ぎちゃった(･ω＜)☆
そうこうしているうちに男が立ち上がる。気絶はせんかったかぁ、残念無念！

しかし、だ。この特別医務室が無駄に広くて助かった。思う存分、振り回せる。

私は太ももに常に付けていた携帯型の棒を取り出し、それを最大限まで伸ばした。伸ばしきると、自然に刃が出て来る仕組みだ。


sh「…"ナギナタ"……？」
ﾓﾌﾞA「なっ…！？ふ、ふん！そんな長けりゃ隙も大きいということを忘れるなよ女！」
貴「バーカ！薙刀だけがメイドの武器だと思うなよ！」


相手も中々の剣術、油断なんてできないけど…、
薙刀を振り回し相手の横っ腹にぶち込む、体勢を崩したところをヒールのあるブーツで鳩尾に一発蹴りを入れる。
床に膝が付いた。刃部分を床にブッ刺し、つま先で顎を蹴り上げ無理矢理上を向かせる。そしてポールダンスの要領で腕の力だけで自分を一瞬だけ持ち上げ、数発また蹴りを入れた。

いや、転生者特典すげぇわ。使った本人もドン引きレベル。


sh「うわ……つっよ…」
vi「Aは城内のメイドの中で1・2を争う武闘派なんです！弱い訳がないです！Aー！頑張れー！」
mch「敵も早く降参すれば良いのに…」


ﾓﾌﾞA「くそっ、お、お前ら！そこの弱そうな女を殺れ！！」


すると何処からか別のスパイ(ﾓﾌﾞB)が現れ、ヴィオラに近付く。
AはﾓﾌﾞAを無視し、薙刀をその男へと振り下ろす…が。


ﾓﾌﾞA「貴様の相手はこちらだクソ女ぁ！！」

貴「マジか！？」


−−−−−−−ｻﾞｼｭｯｯ


男の三段付きが当たってしまった。頰と肩、それと脇腹。



絶対絶命、かと思いきや…

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