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46話 秘密の話 ページ47

狛枝「確かに今は良くない状況だけど…でも、最悪じゃないよ。
だって、ボクらは1人じゃない。
お互いに支え合える仲間がいるんだ。」

西園寺「だからさー、クサイんだってー!」

狛枝「あはは、やっぱりね。
自分でもそうじゃないかって思ったんだ。」

小白「でも、協力し会う事は大事だと思うよ。」

西園寺「神澤おにーって、狛枝おにーの味方するけどー…2人ってどういう関係なのかなー?」

小白「ど、どういう関係って!?
ただ単に協力し合える仲間ってだけだよ!」

西園寺「本当かなー?クスクスッ…」

狛枝「西園寺さん…ボクみたいな才能もないやつが小白さんみたいな才能溢れる人と関係を持つなんておこがましいよ…。」

小白「狛枝くんも変な事言わなくていいから!!」

そんな会話をしながら、みんなはそれぞれのコテージへと帰って行った。

《コハクのコテージ》

ぼくは何もする事が無く、ベッドに横たわり天井を眺めていた。
すると…

「ピンポーン」

小白「…誰かな?」

インターホンがなった。
ぼくはすぐにドアへ向かい開けると…

小白「あっ、どうして君が?」

十神「少し話がしたい!」

小白「話?…いいよ。
ぼくもちょうど君に話があったからさ!」

十神「…聞かれてはまずいからな…お前のコテージでいいか?」

小白「構わないよ。」

そう言って、ぼくは彼を招き入れた。

小白「それで、話って?」

十神「お前…いつまで隠し通すつもりだ?」

小白「……もしかして…この格好の事言ってる?」

十神「そうだ!お前はいつまで男として振る舞うつもりなんだ?」

小白「…それは。
ずっとかな。この格好をするのが癖になってしまったっていうか…自分自身を出せないっていうか…。
でも、やっぱりプロには見破られたみたいだね。」

十神「…そうか…癖か。
それは、神澤家のしきたりかなにかなのか?」

小白「ううん!全然そんなんじゃないよ。
ただ単にぼくはそういう運命だっただけ。」

十神「まぁ、詳しくは聞かない。
それと…もう1つ聞きたい事がある!」

小白「えっ!?もう1つ?」

十神「神澤家には、もう跡取りであるお前しか残ってないと聞いた…もしかして、裏の仕事が原因か?」

小白「……あー、裏の事まで知ってるんだ。」

十神「俺を誰だと思っている!」

小白「……実は、その裏の仕事でぼくが失敗してしまって…神澤家の血を受け継ぐ者は全滅…って訳だよ。」

十神「…お前の今言葉…全滅とはどういう事だ?」

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作者名:如月 | 作成日時:2019年2月7日 23時

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