35話 見せしめ ページ36
罪木「い、嫌です…嫌ですってぇ…こんなのおかしいですよぉ…!」
九頭龍「オレは…悪い夢でも見てんのか…?」
西園寺「きゃはは!夢だってさー!
脳ミソお花畑だってさー!」
小白「いや、間違いなく現実だよ…」
モノクマ「まったくもう…夢だのウソだの疑い深いんだから…オマエラの常識というちっぽけな枠に当てはめて、それに収まらないモノは否定する…くだらないね。
物事をすぐにジャンル分けしたがるのって、ほとんど現代病だよね。
だけど神澤さんはまだマシみたいだね!」
モノミ「ミナサン!下がってくだちゃーい!
あ、あちしがミナサンを守りまちゅ!
この命に代えても…ミナサンを守ってみせまちゅ!」
モノクマ「うっぷ。…あれ?なんだこれ?
うっぷ…うっぷ…あっ、そうか!
これって吐き気だね。
ベタベタの正義感に吐き気をもよおしちゃったんだね!
よーし、決めたぞー!
だったら”見せしめ”はオマエだーッ!!」
そう言った直後、モノクマはモノケモノの上に乗り合図をする。
すると、モノケモノはモノミに向かって大量の銃弾を打ち始めた。
その内の1発が日向くんの頬を掠めた後、モノミは見るも無残な姿になっていた。
リボンが中を舞い、ゆっくりと静かに落ちていった…
花村「う…うわ…うわああああああああああ!!」
左右田「な、なんだよそれェェェッ!?」
澪田「あぶあぶあぶあぶ…序盤なのに…さっそくモノミが死んじゃった…!」
田中「そ、それは魔神か…!?
それとも…未来兵器なのか…!?」
モノクマ「恐るべき脅威の殺戮兵器!
それが、モノケモノなのだッ!」
この光景をみた誰もが逃げようとはしなかった。
その存在を認識できてない訳ではなく、ただ…圧倒的に経験が不足していた。
この状況にどう対処すべきか判断が下せないでいた…
モノクマ「うぷぷ…そうそう、これこれ。
この絶望感満載のノリだよね!
やっぱ、見せしめはこうでなくちゃね!
アーッハッハッハッハッハッハ!!」
高笑いを響かせているモノクマとは対照的に、ぼく達はすっかり固まっていた。
モノクマ「さて、これでオマエラもわかってくれたと思うけど…あのね、オマエラはボクに逆らえないんだよ。
無残な海の藻くずになりたくなかったら、ボクには決して逆らわない事だね!
言っとくけど…ボクには慈悲も同情も憐れみもないよ。
だって、ボクはクマだからね。
南の島でテンション上がっちゃった…なんて言い訳は、一切通用しないんだからねっ!」
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作者名:如月 | 作成日時:2019年2月7日 23時