転校生 ページ10
次の日、学校に行ったら黄瀬に謝られた
『・・・別にいいけど、業務連絡以外で私に話しかけないでね』
そういうと黄瀬は一瞬悲しそうな顔をしたが、しぶしぶ頷いた
そういえば、今日は転校生がくるようだ
時計を見れば、HRまで後1分
ぼーっとしてそのまま時計を見ていたら長針が動いて、HRの始まりを告げるチャイムが鳴った
数秒して前のドアがガラリとあき、少しやつれた先生が入ってきた
先生「えー・・・みんな知ってるとは思うが、転校生がいる・・・入ってこい」
開いたドアから入ってきたのは・・・嫌われ小説によくある、ケバケバ化粧のぶりっ子だった
「はじめましてぇ、私ぃ、岩崎琴音でぇす❤よろしくねぇ、キャハッ」
・・・キモチワルッ・・・あれ・・・?なんか、この人の顔・・・誰かの面影が・・・誰だ?
岩崎「せんせぇ、私ぃ、あの席がいいなぁ」
そういって指差したのは私の席
『あ、はい、いいですよ。どうぞ』
そういったとたん、周りの席の人から‘‘いかないでくれ!’’って目で訴えられたけどスルー
変わらなかったらなんかされそうで怖いわ
自分の荷物をかたしている私には気づかなかった
転校生の岩崎琴音が、私をジッと見ていたことに
ちなみに、転校生は全校生徒から嫌われているらしい
まぁ、悪臭とかやばいし・・・スタイルはいいのに
それから一週間、誰かがはめられるかなーとか思っていたが何もなかった
ただの思い過ごしか、と安心していた今日この頃、転校生に呼び出された
そんなわけでここは校舎裏
『なんのようですか』
岩崎は、少しの間俯いていたが、ふと顔を上げて叫んだ
悲鳴ではなく・・・
岩崎「蛍ちゃん!!!」
‘‘蛍ちゃん’’と
‘‘蛍’’は、私の前世の名前だ
しかも、ちゃん付けで呼んでいたのは姉の美咲ただ一人
『美咲姉さん・・・?』
小さくつぶやくと、岩崎は、美咲姉さん?は、笑顔になった
岩崎(美咲?)「よかった!蛍ちゃん、私のこと覚えてたのね!」
『ちょ、待って、待って!なんで姉さんがここにいるの!?だって・・・』
パニクった私が問うと、美咲姉さんは、微笑みながら教えてくれた
美咲「車に引かれて死んだあと、気付いたらこの世界にいたの・・・どうやら私たち、同じ時間にトリップしたみたいね」
最初に見たときの違和感の正体がわかった
誰かの面影は、自分の姉だ
私と同じで、顔は変わらなかったらしい
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きな(プロフ) - あああああああああ!!!なんで終わっちゃったんスかぁぁぁぁぁ!!面白かったのに・・・。 (2013年7月27日 20時) (レス) id: 8edab42203 (このIDを非表示/違反報告)
しま兎(´・ω・`)(プロフ) - 完結おめでとうございますっ!!バッドエンドでも面白かったので、私情ではありますが、続編に期待していますっ!ヽ(*´∀`)ノ読んでいるうちに感情移入できる作品でしたっ! (2013年7月27日 19時) (レス) id: 46b50105c9 (このIDを非表示/違反報告)
夜桜(プロフ) - 完結おめでとうございます! バットエンドでしたね……… 続編書いてほしいです! (2013年7月27日 18時) (レス) id: 30bc6ead24 (このIDを非表示/違反報告)
クルトン(プロフ) - みらさん» 頑張りまーす (2013年7月27日 11時) (レス) id: e52c3e1e19 (このIDを非表示/違反報告)
みら(プロフ) - やばい、泣けてきた← 更新頑張ってね! (2013年7月27日 9時) (レス) id: 7de09708a4 (このIDを非表示/違反報告)
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