『黒子のバスケ』flag建設少女Ｘの憂鬱『トリップ』

輪廻転生の神様 ページ6

その夜、夢を見た


煌びやかな空間


絢爛豪華な調度品


キラキラ輝くシャンデリア


どこかの王室のような部屋の真ん中にポツンと立っている私


ここは、どこなんだろう？記憶が全くない・・・いや、ただの想像か？


ぼーっとしながら考えていたら、脳内に響くような声が聞こえた


‘‘やぁ、野村蛍さん・・・いや、一之瀬Aさんと呼ぶべきかな？’’


どっちでもいいよ、どちらにせよ私だし


‘‘ハハッ、それもそうだね・・・じゃぁ、Aと呼ばせてもらおう’’


いきなり呼び捨て？まぁいいけどさ、それよりもアンタ誰？


‘‘自己紹介が遅れたね、僕は神様だ’’


自分で自分に様つけんの？っていうかそれ名前じゃなくない？


‘‘・・・僕は、輪廻転生を中心に作業する神だ’’


様、外したね・・・それよりも、輪廻転生？


‘‘そう、輪廻転生。誰かが死んだときに、その人がまた生まれ変わる手伝いをするんだ’’


ふぅん・・・で、なんで輪廻の神様が私の夢の中に出てきてるわけ？


‘‘冷たいなぁ・・・実はね、君を黒子のバスケの世界に来させたのは、僕なんだ’’


知ってる


‘‘わかってたの！？・・・と、とにかく！僕の管轄内で事故が起きてしまったんだ’’


事故？神様も案外抜けてるんだね


‘‘君の言葉がザクザク刺さるよ・・・ほら、君の親族が次々亡くなっていっただろう？’’


人の心の傷を掘り返して何が楽しいんだ？神様ってずいぶん悪趣味だね


‘‘違う違う！ちゃんと聞いて！それが、事故なんだ。こちらの手違いで君の家系をとだえさせてしまった。本当は、違う家系を途絶えさせるはずだったのに・・・’’


じゃぁ、なに？あんたのせいで、私も家族もみんな死んでったの？


‘‘うん・・・それで、大量に手違いで死なせてしまって・・・２人ほど、違う世界に飛ばすことにしたんだ。違う世界だとしても、血を途絶えさせないように’’


・・・


‘‘だから、君は公園に捨てられていただろう？あれは僕が君を小さくしただけ。この世界では君の親はいない’’


いたとしても、二度と会えないだろうね


‘‘う、うん・・・・本当にごめんね’’


２つほど聞きたいんだけどさ・・・こっちの両親も死んだけど、それも手違い？


‘‘いやいやいや！それは違う！それは、運命だったんだ・・・君がいてもいなくても、彼らは死んでいた’’


ふぅん・・・じゃ、最後に一つ






２人目って、誰？






‘‘あぁ、それはね・・・’’

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