対決 ページ44
小金井「よーい!スタート!」
それぞれの線香花火がパチパチと弾けている。
黄瀬「Aっち見て!超綺麗じゃないっスか!?」
『そうだね!でも、私のも負けてないよ!』
黄瀬の線香花火は落ち着きはじめ小さな塊になった。
黄瀬「ここからっスよ〜!!絶対最後まで残るっスよ!!」
そう意気込んだものの、それはあっさりと打ち砕かれた。
青峰「ふーーー!!!」
黄瀬「えぇ”!?酷いっスよ!青峰っち!?何するんスか」
青峰「先手必勝だ!これでお前の負けは確定だ!」
そう。隣にいた青峰君に思いっきり息を吹きかけられて小さな塊を落とされてしまったのだ。
そして、黄瀬は「酷いっス〜」と涙を流して嘆いていた。次に青峰君が狙ったのは火神君だった。火神君はそれに気づき線香花火を必死に守っている。だが、バタバタ動いたせいで2人の小さな塊は地面に落ちて、静かに消えていった。
「「あぁあ!!お前のせだぞ!!」」
青峰「ちっ」
火神「くっそ、負けたじゃねーか」
線香花火がまだ落ちていないのは、A、黒子、緑間である。
小金井「すっげーな!まだ落ちてないのか!!」
黄瀬「Aっち頑張るっスよ!!」
笠松「絶対負けじゃねーぞ!」
高尾「真ちゃんも負けんなよ!」
宮地「最初に落としたら埋めるぞ緑間!」
火神「頑張れ黒子!俺の分まで勝ってくれ!」
応援してもらえるのは嬉しいのだけれど、これ花火だから。周囲の声援が試合の接戦の時の並なのだが。
緑間「どうして線香花火ごときでこんなに熱くなれるのだよ」
黒子「さぁ、それよりもなかなかやりますね2人とも」
『線香花火は静かにじっとしてるに限るね』
黒子「あ、僕のは落ちてしまいました」
火神「黒子ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
黒子「うるさいです、火神君」
火神君を冷たくあしらう黒子君。
高尾「真ちゃんなんで最後まで粘らなかったんだよ!!」
宮地「埋める!!お前、絶対埋める!!」
緑間「粘るも何も花火なのだから仕方がないのだよ、あと埋めるのはやめてください」
黒子君の次に緑間君の線香花火が落ちた。そしてそのすぐ後に私の花火が地面に静かに落ちていった。
黄瀬「Aっちやったっスね!!優勝っスよ!!」
笠松「スルメイカ奢ってやるぜ!」
森山「さすがだA!」
なんやかんや今回の花火大会はAが優勝し幕を閉じた。
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kirisuto13C(プロフ) - ミクリさん» ありがとうございます!なんだかんだ幼馴染みですから気になるのでしょうか...? (2020年5月21日 9時) (レス) id: 7517cdf3ca (このIDを非表示/違反報告)
ミクリ(プロフ) - とても面白かったです!笠松先輩…嫉妬…?(( (2020年5月20日 12時) (レス) id: eb6cb8b334 (このIDを非表示/違反報告)
kirisuto13C(プロフ) - suzu0814さん» ありがとうございます!嬉しいです!! (2020年4月25日 0時) (レス) id: 7517cdf3ca (このIDを非表示/違反報告)
suzu0814(プロフ) - ご飯食べてるときの青峰さんと緑間さんの会話が面白かったです。次の更新楽しみにしてます! (2020年4月24日 13時) (レス) id: b44ea78aef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺっち | 作成日時:2020年4月22日 18時