仲間割れ ページ7
「このまま死んじゃいたいな...」
目尻からは一筋の涙が零れていた。
こんなに泣いたのはいつぶりだったかな...
皆と出会った頃が最近のように思い出せる。
『俺はキド。A、よろしくな』
『俺はセトっす。A、これから仲良くよろしくっすね』
『いやぁ、団員が増えてくれて僕も嬉しいよ〜。Aちゃん、ようこそ』
『え、えと...マリーです...よろしく』
『き、如月モモでひゅッ!よ、よろしッ』
『俺は如月シンタローだ。ま、よろしくな』
『ご主人、やけに素っ気ないですね〜。Aさん。この人に優しくしたっていいことありませんからね〜』
『お姉さん、よろしく』
『僕は...コノハ...よろしく』
皆ッ......
嫌だよぉ....
私の声は部屋の中に小さく響き渡りやがて消えていった。。
*
「な、なあ....そろそろ許してやらねーか?」
「シンタローくん、何いってんの?」
「そうだぞ。シンタロー」
「あいつが裏切り者って証拠はそのサイトを見て住所を書き込んだってことだけだろ?」
「お兄ちゃんは女の子にほんと甘いんだから」
「わ、私はシンタローの言う通り、許してあげもいいんじゃないかな?」
「マリーまで何言ってるんすか?」
「Aさんは団長さんや妹さん、ご主人をそんなボロボロにした原因でもあるんですよ?」
「そ、そうだよ。これのせいで私、仕事できないんだからね?」
「で、でもよ...」
「だったらあんたもあのおばさんのところに行けば?」
「ッ...........」
*
私のせいで皆が.....
こんなことなら........
私は決意したように自室の扉を開いた。
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
くいしんぼー(プロフ) - 初めまして! くいしんぼーです。この作品ってなんか今まで見てきた話と違った雰囲気で面白いです! 続き、楽しみにしてます! (2014年7月29日 6時) (レス) id: b0f675665e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:霧雨 | 作成日時:2014年7月26日 5時