暁 ページ3
世では「暁」という犯罪組織が忍び達を騒がせていた
Aはその風潮をただ静かに見つめていた
どんな事件もどんな任務も、驚き、飽きれと感情こそあるが どこか別の出来事のようである
しかし、今回ばかりは関わらざるを得ない自体になった
風影、我愛羅が暁に連れ去られた
人柱力の中に眠る尾獣を集める事を目的とした集団が我愛羅を例外とする訳は無く、彼も犠牲となったのだ
しかし彼の実力を良く知った者達は動揺を隠せなかった
『テマリさん、木ノ葉から援助が来るそうです』
「あぁ……」
我愛羅の姉にして側近のテマリは、青ざめた様子で覇気の無い返事をした
『(私も、あの時、こんな表情をしていたのだろうか…)』
「何が足りなかった……私が我愛羅を守れなかったのは何故だ……」
ならば私はあの時何が、何が自分に足りなかったのだろうか
ーーーーー『行くなサソリ!!』
遠くなる愛しい背中を必死で追いかけ叫んだ
振り返ることなく彼は砂塵を切って走る
『サソリ……!サソリッ…!!!!!』
喉が枯れ、声が出なくなろうと構わなかった
今、呼ぶのを止めれば全てが砂となり消えてしまうと思ったのだ
『待て…っサソリ……私を……一人にしないでくれ……!』
足が動かなくなり、引き離される距離に叫んだのは必死の思い
彼が足を止めた
振り返り、いつものように微笑み優しい、決して大きくない声で
「俺はきっとお前を幸せにできない。それどころかまたお前を孤独に突き落としてしまうだろうな……だから……」
―――だから、お前の記憶に残らないで消えたかった
嗚呼!嗚呼!!!そんな言葉は聞きたくない 今までのように抱きしめて、微笑んで
『一人じゃないと……………言ってくれ………』
大粒の涙が砂漠を潤す
一粒、また一粒と頬を零れ落ちる
最後、彼は自嘲的な笑みで
「俺のことは……長い永久に忘れてくれ………俺はお前を忘れねぇ……………お前を、」
――――愛してた……――
その日、砂隠れの砂漠に
雨が降った
駄文サーセンッシタァァァアア
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鈴(プロフ) - あ!リクエストはNARUTOの暁の逆ハーとか、学園物の話とかがいいです!オチはサソリかデイダラが希望です!参考程度に宜しくお願い致します!(*・ω・)*_ _)ペコリ (2018年1月13日 20時) (レス) id: 78dbacfd46 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - はじめまして!鈴です!(*´∀`*)良い話ですね!思わず号泣してしまいました(T^T) Le-Southさんの作品また見させて頂きます!これからも頑張って下さい( ̄^ ̄ゞあ!私も作品作っていますので良ければ見て頂けると嬉しいです(*´ω`*) (2018年1月13日 20時) (レス) id: 78dbacfd46 (このIDを非表示/違反報告)
ヒナハ - ガチめに泣きました。号泣です。とても、いい、お話だと思います。 (2017年5月13日 21時) (レス) id: a3c82cccc6 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎ大福 - めっちゃ感動しました!もう本当に号泣してしまって・・・・(泣)ここまで感動したのは、初めてです! (2016年10月31日 0時) (レス) id: 0eed4a84da (このIDを非表示/違反報告)
国見優香★無気力LOVE♪(プロフ) - 面白いかったです!サソリ大好きです!すごく感動しました(泣 これからも頑張ってください(ニコッ (2015年11月25日 22時) (レス) id: 4c974c47dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Le-South | 作成日時:2014年11月6日 20時