【霧崎第一】ダンス部員だった少女は転生トリップしたそうです【黒子のバスケ】

55.ダンスの大会 ページ20

夏休みに入って初日。夏休みに入り、そりゃゴロゴロしたいところだが殆どの部活が大会に向けて練習しているため、部活活動をしている者は夏休みに入っても入った気分が無いものだ



そして、私もその一人だ




いよいよ明日が、関東のなかのダンスの大会だ。関東で三位まで残れば全国。そして全国で三位までに残れば…世界。中学では無かった大きな大会と世界という大きな規模。私は胸を踊らせていた



明日が大会ということなので、演技は完璧に出来ており
割と緊張が見えない空気のなか、練習を行っていた



大会前の最後の練習は何事もなく、いつもと違うところがあったとすればコーチから有難いお言葉をもらったくらいだ



しかし、私はそんなコーチの言った言葉が気になっていた




「誠凛に会ったら挨拶しとけよ。」




この言葉に、私は誠凛高校との交流であった出来事を思いだし、それと同時にあの子に会ったらどうしよう、と頭を抱えた




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誠凛高校の第二体育館ではダンスの練習が終わり、コーチからのお言葉をもらっていた




”今までで最高の踊りを見せて来なさい”


“自分の納得する演技をして”




…




「勝ち残れ、とは言わないんだ」




最後の鍵閉め当番になった少女は体育館一人で、そう呟くように言う




体育館は少女以外誰もいず、無音。外から、バスケ部の元気な声が聞こえるだけ



外で友達が待っている、という後ろめたさも感じながらも少女は思い耽った(おもいふけった)




コーチの声が頭のなかで回る




「霧崎第一に会ったら挨拶してね。」




霧崎第一、という学校名を聞いて
少女は顔をしかめた。いや、正確にいえば霧崎第一にいる生徒を思い出したからなのだが




「…」




大会間近、と聞いてつい中学時代のことを思い出す。あの中学のときの大会の優勝チームの部長の笑顔を、そしてそんな部長を担ぐ勢いで囲んで喜ぶ優勝チームの者を、



賞も取れず、特に誰にも目につかれない自分のチームのことを



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数話くらい、霧崎第一との絡みはありません。ご了承お願い致します

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