《2》猫の家出 ページ12
「これなぁ、ボツ。もう少し高級感って言うよりなぁ。うーん、親近感が欲しいんだよ。お菓子だし」
「はい……」
私はため息をつきながらデスクに戻る
あの潤さんとの出会いの日から気付けば2週間モヤモヤとした気持ちを抱え、私は仕事をしていた
(プラネタリウムに行けてない……)
一度今回のデザインの資料集めに図書館へ行ったが、プラネタリウムの掲示に
本日担当解説員【二宮和也】と書かれていたので……足を踏み入れる事が出来なかった
天体の季節は夏から秋へ差し掛かって
きっと内容も秋の星座になってるんだろうなんて気にはなっていたが
二宮さんに会いたいような、これ以上冷たい目で見られたくない。けど……
デスクに戻ると、スマホの着信を知らせるランプが光っていた
私は喉も乾いていたので、離席札をパソコンにさげて休憩スペースに向かった
(あ、潤さん…)
LINEに潤さんからのメッセージが入っていた
『今日、この前の居酒屋じゃないとこで呑まない？
時間は19時には退社出来るから！駅で待ち合わせしよ。無理そうなら教えて！ 』
私は迷いながらも『分かりました。大丈夫です』と返した
仕事終わり、19時よりだいぶ前に図書館に向かう駅に着いてしまった私はベンチに座って星座の本をペラペラ捲っていた
すると泣き声が響き、駅員さんがホームを走ってきた。私の前を通りすぎた時に
(あ、潤さん……)
潤さんだと気付いた。
どうやら小さな女の子が泣いているようだが……
ラッシュアワーのため、人に揉まれてやや大変そうだ。
「大丈夫だよ？ママ、ちゃんと戻ってくるからね」
「……え、ぐっ……ママ、ママ」
「あ、そうだマナちゃん、電車の玩具見に行こう？そこでママを待とうよ。」
「でんしゃ…？」
「うん！動くよ！」
「いく！」
泣き声が途切れた瞬間、潤さんは女の子をひょいっと抱き上げて人混みを掻き分けてこちらに歩き出した
私が見ていると潤さんがベンチの前で一瞬止まってこちらを見て吃驚したように目を見開くと、たぶん
『あとでね』
口パクすると女の子を抱えて駅員室へ入って行った
(優しい駅員さんなんだなぁ。)
その姿に私は１つ思き、急いで鞄からスケッチブックを出すとサラサラとペンを走らせる。面白いように構図が浮かんで、あとは色入れと言う所で手が止まった
「あ、止まった」
声がした方を見ると、涼しい顔をした
二宮さんが立っていた
「よっ、星子」
「二宮さん…」
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櫻宮 - またまたコメ失礼します。櫻宮です。星月夜には愛を謳うのパスワード教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします！ (2021年7月23日 16時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 分かりました！わざわざコメ辺ありがとうございますm(_ _)m (2021年7月22日 9時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲詩(さきうた)(プロフ) - 櫻宮さん» 櫻宮さん。コメントありがとうございます。お問合わせのパスワードは『夜空を君と公開について』をご覧ください。再公開のため新しい内容ではないです予めご了承くださいm(_ _)m (2021年7月19日 22時) (レス) id: 1da0056f17 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 初めまして。櫻宮です。一つお聞きしたいことがありまして...この[夜空を君と]の３と４がパスワード認証になっており中身が見れません。パスワードを教えていただけないでしょうか？よろしくお願いします。 (2021年7月19日 18時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
咲(智咲)(プロフ) - ぷうさん» コメントありがとう。翔さんにチェロ持たせたいよー( *´艸｀) 似合うと思うの麗しいよね！しかもリベルタンゴを是非！願望駄々もれです(笑)続きも頑張りますね！ (2016年9月13日 20時) (レス) id: ba6a9accd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲詩(さきうた)
| 作成日時：2016年8月17日 9時
